【銘柄フラッシュ】ニコンなど高く日銀の追加緩和受け不動産株など全面高
2014年11月1日 09:37
31日は、14時にかけて日銀の追加金融緩和決定が伝えられ、日経平均が一時875円71銭高(1万6533円91銭)まで上げ、2007年11月以来7年ぶりの高値に進んだ。日経平均を1万7000円で買う権利証の「コール170」11月物は前場の5~6円から後場は160円になり30倍を超える値上がりとなった。
朝方は、昨日発表の第2四半期決算が好調だったくニコン <7731> が朝から高く、後場は日銀の追加緩和を受けた全体高に乗り一段高の5.2%高、同じく住友重機械工業 <6302> は5.0%高など、好決算株が高い。さらに、テルモ <4543> は細胞シートによる心筋再生医療を材料に7.7%高と高値を更新し、アドテック プラズマ テクノロジー <6668> (東マ)は株式分割を発表し23.0%ストップ高、フュートレック <2468> (東マ)は自動翻訳技術に関する提携を材料に12.6%高など、材料株物色も活発。
31日10時に発表した椿本興業 <8052> は4.2%高、11時に発表した東洋シヤッター <5936> は5.3%高、11時30分に発表した富士紡ホールディングス <3104> は6.2%高、12時に発表したアンリツ <6754> は12.8%高、13時に発表した三菱倉庫 <9301> は9.9%高、富士重工業 <7270> は7.3%高、アオイ電子 <7270> は6.4%高、13時30分に発表した三菱重工業 <7011> は4.8%高、13時40分に発表したサンゲツ <8130> は5.8%高、14時に発表したレオパレス21 <8848> は9.7%高など、好決算株の反応が良好だった。
日銀の追加緩和決定を受け、アイフル <8515> が急伸し20.7%ストップ高となり、三井不動産 <8801> は8.9%高、富裕層向け不動産運用などのレーサム <8890> (JQS)は17.1%ストップ高。また、正午に第2四半期決算を発表した日本取引所グループ <8697> は特段反応がなかったが14時頃から急伸し10.0%高。日経平均との相関度が強いファーストリテイリング <9983> は7.1%高となり10カ月ぶりに4万円台を回復した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)