中国、ルクセンブルクの民間宇宙開発企業による試験機を打ち上げる

2014年10月31日 21:40

あるAnonymous Coward 曰く、 初期の宇宙開発競争は冷戦下の軍拡とナショナリズムによって進められた。しかし、現在の宇宙探査の風景は異なっている。宇宙機関と民間企業の両方で国際協力が根付いてきている。その1つが24日、中国が長征三号丙ロケットで打ち上げた2つの試験機だ。

 1つは中国の「嫦娥5号」の試験機「嫦娥5-T1」。嫦娥5号は月面の土壌を持ち帰ることを目的としたもので、今回の試験機は月に近づいてから自動操縦で大気圏に再突入する技術の開発が目的。もう1つはルクセンブルクの民間企業Luxspace社が開発した4M(Manfred Memorial Moon Mission)だ。M4はバッテリーとソーラーパネル、ラジオ、放射線検出器を装備したもので、宇宙船ナビゲーション技術の実験や放射線の影響などの測定を目的としている。

 嫦娥5-T1は中国のプロジェクトであり、また4Mはルクセンブルグに本社を置くLuxSpace社のプロジェクトだ。こうした「中国と民間企業との組み合わせ」はこれからも続くと思われる(The Daily Beastsorae.jpNASASpaceFlightSlashdot)。

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