AutodeskがDNAの3Dプリンティング技術で癌細胞をハッキングするウイルスを開発中

2014年10月24日 08:00

あるAnonymous Coward 曰く、 CADや3Dグラフィックスソフトで知られるAutodeskが、DNAを人工的に合成する「3D printing DNA」技術を用いて、癌細胞を「ハッキング」するウイルスを開発中らしい(WIRED)。

 開発を行っているのは、Autodesk傘下の生命科学研究所「Pier 39」。ソフトウェア企業が開設した史上初の生命科学研究所だという。現在、癌の治療に用いられている薬剤は毒性が強い。そこで、個々の患者に高度にカスタマイズされた対応を行うことが究極の治療法だと考えているという。

 同研究所に所属する生物学者のアンドリュー・ヘッセル氏は、すでに(DNAの)3Dプリンティングでのウイルスの作製に成功しているそうだ。「次は、デザインを変更して、癌を抑えるウイルスの作製に着手すればいいだけだ。癌細胞は壊れた細胞だ。これらのウイルスは、ひとつの癌細胞に感染し、ハックして乗っ取ると、そこから次々に癌細胞を乗っ取っていく」とのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | バイオテック | 医療

 関連ストーリー:
Autodesk、ソフトウェアの「アップグレード購入」を廃止へ 2014年02月27日
DNAを記録メディアにする試み 2012年08月31日
Autodesk社、Mayaに続きSoftImage|XSIも買収 2008年10月27日

 

関連記事

最新記事