Renaultが日本で「絶好調」。元気維持のためにカングーの限定車は、日本初のユーティリティが自慢だ
2014年10月23日 10:18
ルノー・ジャポンの業績が悪くない。悪くないというよりも「絶好調」と表現してもいい。日本自動車輸入組合(JAIA)の資料によると、2014年1月-9月期累計で、海外メーカーの乗用車販売は21万2500台で、前年比104.6とギリギリ前年実績を維持しているが、1月-3月の駆け込み需要(前年比132.2%)を完全に食い尽くした恰好だ。
ところがルノー・ジャポンの販売実績は、同じ2014年1月-9月期累計で販売台数3506台(前年比138.5%)と底堅い売上を記録している。これは、ルノー・ジャポンの大極司社長の「元気を維持するために、毎月“特別感のある限定車”を投入してきた」結果だという。
そして、今回2014年10月の限定車として、人と荷物を満載して楽しめるルノー・カングーに、シャンパンの産地として知られるシャンパーニュ地方の風景を象徴する鮮やかな菜の花の黄色、ブドウの葉の緑色、わずかにくすんだ空の青色の3色をボディカラーに採用した限定車「ルノー・カングー・ペイザージュ」を発表した。発売は10月23日(木)からで、全国200台限定でリリースとなる。
限定車のボディカラーの黄色は、先代カングーのメインカラー。日本で販売した先代の6割がこの黄色だったという人気色で、限定車の100台がこのボディカラーだ。先代からモデルチェンジして現行型となった最初のイメージカラーが青色「ブルーアルジョン・メタリック」と緑色が各50台となる。
限定車の名のペイザージュとは、「風景」を意味するフランス語。ルノー・カングーは、広い室内空間と高い機能性から、欧州ではLUDOSPACE(ルドスパス/遊びの空間)と呼ばれて親しまれている。随所に散りばめられた遊び心のあるデザインや、機能的で使い勝手に優れたユーティリティ、広くて高い開放的な室内空間、大容量のラゲッジスペースなど、ルノー・カングーにはたくさんの工夫が凝らされている。
今回の限定車は、スパークリングワインの代名詞ともいえるシャンパンの産地として有名なシャンパーニュ地方をイメージしたクルマだ。シャンパーニュとは「石灰質の土地」と言う意味を持つが、丘陵地帯に広がるブドウ畑、菜の花畑やわずかにくすんだ青空が広がる風景で知られてもいる。その風景をモチーフに、ルノー・カングー・ゼンAT車をベースに3色をボディカラーに取り入れた限定車が「ルノー・カングー・ペイザージュ」である。
特別装備はシルバー&ブラックフロントバンパー、ブラックリアバンパー、シルバードアミラー、プライバシーガラス、フロントシートバックテーブルなどだが、限定車には日本導入のカングー初となる可倒式助手席が装備されていて、この機能を使うと最大2700mmの長尺物の積載が可能となる。つまり、ウィンドサーフィンのボードも車内に積載出来るわけだ。
ルノー・ジャポンの特別限定車戦略は、まだまだ止まらない。いつ、「貴方好みの“限定車”が現れるか」、同社の情報には注意を払った方が良いかもしれない。(編集担当:吉田恒)