帝人、シリコンペーストを塗って太陽電池の発電効率を向上させる手法を開発
2014年10月23日 10:14
あるAnonymous Coward 曰く、 帝人が9月に学術発表した液体状の材料とその加工技術が、次世代の太陽電池の製造手法として注目されているそうだ。開発されたのは「L-BSF型」と呼ばれる次世代の太陽電池の製造手法。太陽光を受けるシリコンウエハーの裏面に、リンやホウ素などの元素を含んだ層を線状など部分的に塗布してレーザーを照射することで、電子を電極に効率的に引き出すことができるという(ITmedia)。
帝人は、この層の形成に直径20ナノ(10億分の1)メートルの超微細粒子を液体状に加工したナノグラムシリコンペーストを活用。太陽光から電気エネルギーへの変換効率は現在の汎用品の18%程度から20。5%まで向上。従来のL-BSF型は1ワット当たりの製造費用が汎用品とほぼ同じだったが、帝人の手法ならば5~6%コストを抑制できるそうだ。
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