日本橋交差点角に35階建て超高層ビル「東京日本橋タワー」誕生へ 住友不動産の大規模複合開発
2014年10月17日 16:09
住友不動産は、大同生命保険など複数の事業者と共同で、東京・日本橋2丁目地区に大規模複合開発計画を進めているが、16日、事業の中核となる超高層タワー棟の名称を「東京日本橋タワー」に決定したと発表した。
同地区は、日本橋交差点角という伝統的な交通の要衝であり、利便性のきわめて高い地区である。複合施設は、延床面積13万8000平方メートル(4万2千坪)の、業務、商業、多目的ホールなどで構成される。ランドマークとなる建物は、地上35階建ての超高層ビルとなる。1階のエントランスホールは、天井の高さが17mあり、四層吹き抜けの高級感のあるデザインとなる。
開発にあわせ、日本橋交差点前には約1500平方メートルの広場を整備し、地下鉄「日本橋駅」へのアプローチとなるサンクンガーデン(半地下広場)を設置する。さらに、国際会議の開催が可能な多目的ホールや観光案内所の設置など、日本橋エリアをより活性化するための施設としたい考え。特に施設は成田、羽田空港にアクセスする都営浅草線「日本橋」駅に直結しており、観光案内所では、多言語対応のインフォメーションサービスを提供する。また、多目的ホールは、最大1,300人収容可能な施設で、地下2階に設置される。
このほか、複合施設は、地域の防災拠点として機能するため、非常用電源や防災備蓄倉庫などを備え、広場は救護センターや物資供給場所として活用される。東京日本橋タワーは来春に竣工し、事業全体の完成は2017年度の予定。 (記事:南条 誠・記事一覧を見る)
関連記事
最新記事
- 【QAあり】エレコム、上期M&A効果で売上前年比109.5%の増収も、減益に留まる 新製品1.5倍投入とBtoB強化で成長軌道への回帰狙う
- 【QAあり】インターネットインフィニティー、営業利益は前年同期比+271.3%と大幅成長 利益率改善で各段階二桁増益見込み
- 小田急電鉄、「地域価値創造型企業」として新宿エリアの開発・収益最大化を推進 BSのコントロールにより資本効率の向上を目指す
- 【コラム】日産、半期決算にみる経営不振は危機的状況 来年の通期決算報告では役員総入れ替えも!?
- 【QAあり】学研ホールディングス、過去最高の売上高を更新 今期は年間配当1株当たり26円に増配、10億円の自社株買いを実施予定