日立、スコットランド向けに標準型近郊車両「AT-200」の優先交渉権を獲得
2014年10月11日 21:08
日立製作所の子会社日立レールヨーロッパ社は10日、オランダの鉄道運行会社「Abellio」から、標準型近郊車両「AT-200」の納入および長期保守契約の優先交渉権を獲得したと発表した。
Abellioはヨーロッパ各国で鉄道の運行を手がける会社。今回、優先交渉権を獲得したのは、Abellioがスコットランド運輸省から運行フランチャイズ契約を獲得したスコットランドのエジンバラ~グラスゴー線の向け車両。車両は、日立が現在、イギリス・ダーラム州ニュートン・エイクリフで建設を進めている車両工場で製造し、2017年から納入を開始する予定。
車両数は、3両編成×46本、4両編成×24本の合計234両。車体はアルミ製で、長さは23m、最高速度は160km/hで、耐用年数は35年としている。また、車内にはLED照明を採用するほか、トイレ、テーブル、コンセント(全席)、Wi-Fiを備える。また、通勤用の荷物スペースに加えて、片支えシートの下には荷物を置くスペースを設置する。
なお、Abellioがフランチャイズ権を獲得したスコットランド内の他の路線も走行可能としている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)