クラリオン、ソディック、日立金属など/本日の注目個別銘柄

2014年10月9日 16:34


<9983> ファーストリテ 37255 +550強い動きが目立つ。本日の引け後に決算発表を予定しており、期待感が先行する状況となっているもよう。前8月期営業利益は会社計画1455億円を超過達成するとみられている。一方、今期の市場コンセンサスは1700億円弱と増益見通しが想定されている。とりわけ、9月の月次売上が好調であったため、今期見通しにはさらなる上振れ期待なども高まっているもよう。

<2670> ABCマート 5720 +350強い動き。前日に上半期の決算を発表、営業利益は235億円で前年同期比23.5%増益、従来予想の189億円を上振れる着地となった。つれて、通期予想は358億円から406億円、前期比19.0%増益予想に上方修正。第1四半期の実績、足元の月次動向などから、業績上振れの可能性は高かったと見られるが、想定以上の上方修正幅となっているほか、セクター内で好業績が際立っていることから、ストレートにさい評価される流れとなっている。

<7735> SCREENホールディングス 516 -9売り優勢。クレディ・スイス(CS)では、同社、日立国際<6756>、東京エレク<8035>の投資判断を揃って「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしている。前工程半導体製造装置での投資計画のずれ込み、規模縮小のリスクが顕在化しつつあると指摘しているもよう。同社に関しては、台湾ファウンダリ16nm FinFET投資の遅れに伴って、7-9月期、10-12月期の受注計画下振れを予想、業績の下方修正につながっていくとみているようだ。

<3197> すかいらーく 1143本日東証1部に再上場を果たす。公開価格と同値の初値1200円をつけた。知名度は非常に高いながら、公開価格が仮条件の下限で決定したこと、公開規模が高水準であったことなどから、初値に対する警戒感は拭いきれない状況であったが、今年の大型案件となった西武HD<9024>が寄り付き後に順調なパフォーマンスを示したことなども思惑視、落ち着いたスタートに。ただ、寄り付きの買い一巡後は、上値の重さを意識、手仕舞い売り圧力が強まっていく格好に。

<6330> 東洋エンジニアリング 497 +38上げ目立つ。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も520円から750円に引き上げている。イラク事業における地政学的リスクの低下、マレーシアでの大型エチレン・プラント建設受注に伴う今期受注高予想の上方修正などを背景に、来期営業利益予想は62億円から100億円、前期比80%増に増額修正しているようだ。これに伴い、来期ベースのPERは9倍と割安感が強いと捉えている。

<5486> 日立金属 1903 +2しっかり。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1750円から2300円に引き上げている。上半期決算発表時に、中期計画の見直し策を公表予定、成長戦略の加速やニッチ・トップからの脱却に注目としており、経営陣のスピード感や成長戦略の変化が、中期的な利益成長への期待を支える展開を想定と。

<5741> UACJ 395 +21買い優勢。米アルコアが7-9月期の決算を発表、その後時間外取引で上昇しており、同社や日本軽金属HD<5703>などアルミ関連株の刺激材料につながっているようだ。アルコアの第3四半期売上高は8%増の62.3億ドル、EPSは0.31ドルとなり、コンセンサスの売上高(58.5億ドル、EPS0.23ドルをともに大きく上回っている。アルミ出荷価格の上昇なども寄与している見通しであり、国内関連銘柄にも期待感が先行へ。

<6796> クラリオン 408 -35さえない動きが目立つ。家電見本市「シーテック」において、シャープが「360度フリービューシステム」を初公開している。車載カメラの画素数を従来の3倍超の100万画素に高めたものであるもよう。車載カメラ市場の競争激化につながるとして、同社にとっての警戒材料として捉える向きもあるようだ。利食い売りのきっかけにつながる格好でもあるようだ。

<7600> 日本MDM 493 +26しっかり。野村では企業紹介レポートをリリースしており、評価材料へとつながっているようだ。新製品効果による高成長が持続すると予想しているもよう。営業利益は今期の10億円見通し(会社計画9.2億円)に続いて、来期は20億円、再来期は28億円と予想している。値幅取り妙味が高まりやすい性格であることも関心を高めさせる格好に。

<6143> ソディック 1027 -42後場は急伸スタートに。グループ企業で、共同で3Dプリンター事業を展開しているOPMラボラトリーが、金属3Dプリンター用粉末「OPM-Super Star」を開発したと本日発表している。同事業の進展が期待できるとして、買い材料視されていると見られる。開発製品は、造形スピードが向上できるほか、強硬度であるもよう。ただ、寄り付き後は急速に伸び悩み、大引けにかけて軟化の展開へ。《FA》

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