【銘柄フラッシュ】ダルトンなど急伸し新規上場のヤマシンフィルタは好発進
2014年10月8日 16:16
8日は、ドイツの鉱工業生産指数の大幅ダウン、IMFの世界経済見通しの下方修正などを受けて欧州株が全面安となり、NY株式も272ドル安。日経平均は先物主導でサヤ寄せ安となり、朝方は一時263円02銭安(1万5520円81銭)。しかし、ソニー <6758> が朝方を除いて回復基調となり、後場は14時頃から堅調転換して0.1%高となるなど、主力株が徐々に戻りを強めた。野村ホールディングス <8604> も後場堅調転換し0.9%高となった。味の素 <2802> は膵臓(すいぞう)がんの早期発見技術の開発や野村證券による目標株価の引き上げが言われて2日連続高値を更新し大引けは1.0%高となった。
本日新規上場のヤマシンフィルタ <6240> (東2)は建設・産業用フィルターの製造・販売を行ない、9時36分に公開価格2800円を19.6%上回る3350円で初値がつき、その後3730円まで上げ、大引けは3500円だった。
ノーベル物理学賞の「LED」を材料に豊田合成 <7282> が朝方一時3%高まで急動意となり、星和電機 <6748> は一時15%高と高値を更新。さらに、ノーベル文学賞に村上春樹氏が受賞する期待も出たようで、書店の丸善CHIホールディングス <3159> は3.7%高となり高値を更新。日本人が一度に4人も受賞するのはアンバランスとの見方はあったが、文教堂グループホールディングス <9978> (JQS)は2日連続ストップ高の27.4%高。
アゼアス <3161> (東2)は「エボラ出血熱」を材料に一時13.5%高まで上げ、大引けは軟調になったが高値を更新。ダルトン <7432> (JQS)はバイオハザード対応設備を手がけるとされて28.9%ストップ高。メディアドゥ <3678> (東マ)は「LINE」向け配信の合弁会社を好感して10.7%高の急反発。
東証1部の値上がり率1位は橋本総業 <7570> の13.2%高となり衛星関連の住宅設備機器に強いとされてデング熱やエボラ出血熱対応株との見方、2位はルネサスイーストン <9995> の11.9%高となり9月下旬に東証1部昇格のため機関投資家が手がけやすくなったとされて戻り高値、3位はランド <8918> の7.7%高となり株価10円台のため「率」は大、4位はウイン・パートナーズ <3183> の7.5%高となり9月下旬に東証1部昇格のため機関投資家の買いなどに期待とされ1週間ぶりに高値を更新した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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