スズキ、二輪車事業を浜松工場に集約 豊川工場は閉鎖へ

2014年10月7日 11:24

 スズキは6日、各所に分散している二輪車事業を浜松市都田地区に集約し、その一環として「豊川工場」の二輪車体組立を移すことを決めたと発表した。地震・津波対策と国内二輪車生産量の減少のため。

 同社によると、スズキの二輪車事業は現在、設計・開発を行う「二輪技術センター(磐田市竜洋地区)」、エンジン製造を行う「高塚工場(浜松市南区)」、二輪車体組立を行う「豊川工場(愛知県豊川市)」の3か所で分散して行っている。

 今回の事業集約では、豊川工場の二輪車体組立を都田地区に建設中の「浜松工場」に集約し、設計・開発・実験からエンジン、パワートレイン製造、車体組立までを一貫して行うようにする。これによって、二輪車の商品開発と生産の効率化を図る。

 豊川工場の従業員(約470名)については、近隣工場や事業所等への異動により雇用を守るという。船外機の生産は、湖西工場に移す。

 集約化は5年かけて段階的に行い、豊川工場での生産は2018年7月に終了する予定。豊川工場は1971年10月に二輪車工場として生産を開始。スズキの国内二輪車生産はピーク時(1981年度)には約160万台の生産を行い、豊川工場もその一翼を担っていたが、昨年度の生産は18万台だった。

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