(中国)公務員の不正受給取締り強化、全国で16万人を処分

2014年10月7日 09:07


*09:10JST (中国)公務員の不正受給取締り強化、全国で16万人を処分
習近平政権が職場に出勤した実態がないにもかかわらず給与が満額支給されている公務員の一斉摘発に乗り出している。こうした不正受給者は中国語で「吃空餉(チィーコンシアン)」と呼ばれており、なかでも地方の党・政府機関で深刻化している。

中央党的群衆路線教育実践活動領導小組(チーム)の最新統計(チベットは含まず)によれば、9月25日までに処分された不正受給者の数は全国で16万2629人に達した。うち最も多いのは河北省で5万5793人に上っている。以下、四川省で2万8466人、河南省で1万5022人、吉林省で8600人超となっている。これら4省では1年間で総額30億人民元(約3258億円)の税金が無駄に使われた計算だ。一方、浙江省が3人で最も少なかった。2番目に少なかったのは6人の新疆ウイグル自治区だが、同自治区に展開する準軍事的政府組織「新疆生産建設兵団(兵団)」内の処分者を含めると26人に拡大する。

「吃空餉」の方法も多種多様だ。長期病欠を口実に給料だけ受け取る。国有企業の幹部が一般企業で兼業し、双方から給与を受け取る。幹部が職権を濫用し、自分の愛人や家族を公共機関に就職させ、出社させずに給料だけ得るなど。また最近では受給対象者がすでに死亡しているにも関わらず、その家族が退職金(中国の退職金は一括支払いではなく月額支払い)を不正受給する「死空餉」なども新たに出現しているという。《ZN》

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