パナソニック、米ギガ工場でリチウムイオン電池の生産会社設立
2014年10月3日 22:56
パナソニックは3日、リチウムイオン電池生産の新会社を、米国ネバダ州スパークスのテスラモーターズ社ギガ工場(大規模電池生産工場)に設立したと発表した。
新会社は「パナソニック エナジー ノースアメリカ」(PENA)で、資本金は500万ドル。パナソニック ノースアメリカが全額出資する。設備の建屋面積は55万5000平方メートルである。
パンソニックは2007年より、米国の電気自動車(EV)ベンチャー企業であるテスラモーターズ社と連携し、EV普及に向けたさまざま協業を進めてきた。今年7月には、テスラモーターズ社の計画しているギガ工場の建設で協力する方針を明らかにしている。
ギガ工場の建設に当たっては、テスラモターズ社が土地、建物、工場設備を提供、パナソニックはリチウムイオン電池を生産・供給する。リチウムイオン電池の需要拡大に対応するため、テスラーモーターズ社は日本国内のパナソニック工場で生産されるリチウムイオンについても、引き続き購入するとしている。
今回の新会社立ち上げにより、パナソニックでは、長い航続距離を実現するリチウムイオン電池の製造コストを削減するとともに、テスラモーターズの計画している大衆向けEV用リチウムイオン電池の生産量を確保し、EVの普及に貢献していきたい、としている。
また、同社は、テスラモーターズ社のEV販売計画に合わせて、段階的に投資・事業規模を拡大する計画である。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)