パナソニック、業界最小・直径3.5mmのピン形リチウムイオン電池を開発
2014年10月3日 17:19
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は3日、ウエアラブル端末などの小型機器の電源に適した、直径3.5mmのピン形リチウムイオン電池を開発したと発表した。円筒形二次電池として業界最小サイズという。2015年2月からの量産・出荷を開始する予定。
同社によると、従来の円筒形リチウムイオン電池に比べて非常に微細な部品・部材を使用しつつ、コイン形などの小型電池で培った技術・ノウハウを生かした高精度な生産工法を開発し、業界最小径となる直径3.5mmを実現した。体積容量でも、単4形電池の約20分の1以下となる。
従来の小型一次電池に比べて出力も高め、スマートフォンと連携可能なBluetoothなどの近距離無線通信にも対応できる。外装にはステンレス缶を採用し、形状安定性を確保できる強度の高い設計とした。
この電池の製品化により、ペン型、メガネ型など、細い形状の機器のデザイン性を確保することができる。