ベンツCクラスにふたつ目の車型「ステーションワゴン」加わる 搭載エンジンは当面3種
2014年10月3日 11:48
メルセデス・ベンツCクラスのステーションワゴンが日本上陸を果たした。新型メルセデス・ベンツCクラス(W205型)セダンの公式なワールドプレミアは、今年1月13から開幕した北米モーターショー(通称デトロイト・ショー)。日本上陸は半年後の7月。ステーションワゴンが5月登場だから、やはり半年ほどで右ハンドル仕様が登場したこととなる。
新型Cクラス・ステーションワゴンのボディサイズは全長×全幅4702-4717×1810×1449-1457mmとなり、先代のW204型モデルに比べて100mmほど長く、40mm広い。同時にホイールベースも80mm延長されて2840mmとなった。この拡大分はすべて後席のキャビンスペースに当てられた。
軽量設計ボディが新型W205の自慢で、ボディモノコックを構成する50%がアルミニウムとなった。このため、一致するグレードが少なく現行型とは比較しにくいが、ベーシックなC180(1.6リッターガソリンターボ車)で、約100kg以上の軽量化が図られたという。
ステーションワゴンが搭載するエンジンは当面3種、1.6リッター直4ターボと2リッター直4直噴ターボだ。前者はC180に搭載され、その出力&トルクは156ps/5300rpmと25.5kg.m/1200-4000rpmとなる。C200アヴァンギャルドに搭載する後者2リッター版は184ps/5500rpmと30.6kg.m/1200-4000rpmだ。2リッターターボエンジンには、このほかにC250用となる211ps/5500rpmと35.7kg.m/1200-4000rpmの高チューン版がある。この高チューンターボは日産スカイライン搭載エンジンとほぼ共通のユニットだ。当面、6気筒エンジンならびにディーゼルエンジン搭載車はラインアップされない。
組み合わせるトランスミッションは全グレード7速オートマティックで、4つのドライビングモード「コンフォート」「エコ」「スポーツ」「スポーツ+」が選択できる。それぞれのモードに応じて、アクセルレスポンス、トランスミッションのシフトポイント、ステアリング特性、サス特性(AIRMATICアジリティパッケージ装着車)などのパラメーターを変化させる。さらに、「インディビデュアル」モードでは、それらをドライバーの好みに設定したオリジナルモードを作ることができる。
新型Cクラス・ステーションワゴンは、多様でアクティブなライフスタイルに対応するユーティリティを備えた。最大積載容量は1490リッターとなり、先代を25リッター上回る。シートアレンジの自由度・機能性が大きく向上し、リアシートの分割比率は従来の2:1の2分割方式から40:20:40の3分割方式となった。これにより乗員数と積載物の形・大きさ・長さに応じた柔軟な荷室アレンジが可能だ。リアシートのバックレストはボタンひとつでロックを解除し前方に倒せる電動機能を備えたのも朗報といえる。
気になるラインアップと価格は、C180が442.0万円、C180アヴァンギャルドが528.0万円、C200アヴァンギャルドが559.0万円、C200スポーツが604.0万円、C250スポーツが724.0万円で、全車右ハンドル仕様となる。納車はC250を除くモデルは11月から開始される。C250だけは、やや遅れて2015年の2月ごろから納車がスタートする見込みだ。
従来のCクラス(W204型)は2007年にワールドデビューして、世界で240万台以上を販売し大成功を収めたモデルだ。が、新型はあらゆる面で従来のW204型を凌駕し進化している。そのW205型は、日本でもセダンとステーションワゴンが揃った。次は新世代のディーセル搭載車とAMG仕様の登場を待つこととなりそうだ。(編集担当:吉田恒)