ミネベア、スタンレー電気、カブドットコム証券など/本日の注目個別銘柄

2014年9月25日 17:11


<8263> ダイエー 127 -15急反落。イオンが同社を完全子会社化すると正式に発表、株式交換比率は1:0.115と伝わっている。前日のイオンの終値1090円を基にすると理論株価は125円となり、同水準に鞘寄せする格好に。前日は再編プレミアムに対する期待が先行して大幅上昇となったが、結局は前日に急騰する前の水準まで調整する状況にも。

<6479> ミネベア 1484 +72買い優勢。今期の電子機器部門営業利益は前期比約8割増の170億円前後になる見通しと報じられている。従来予想の129億円を上回るようだ。つれて、全体の営業利益も24%増の400億円見通しを上回る可能性が出ていると。スマホ向けのLEDバックライトの販売が上伸しているもよう。今期の市場コンセンサスは445億円程度で、もともと上振れは見込まれているものの、同部門の上乗せだけでコンセンサス水準を達成することから、一段と安心感が強まる状況にも。

<6923> スタンレー電気 2455 -48さえない。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「売り」継続で、目標株価を2400円から2300円に引き下げている。新規参入者の登場、グローバル車種増の業界トレンドなどヘッドランプ市場の競争は激化しており、弱気姿勢を一段と強めるとしているようだ。決算発表シーズンが接近する中で、ネガティブな見方に対する反応は強まりやすい状況になっている。

<6839> 船井電機 1180 -60軟調。前日にプリンタ事業の説明会を開催しているが、評価材料につながる流れとはなっていない。シティでは、説明内容は抽象的で戦略は参加者には伝わらず、厳しい評価は免れないと指摘している。基本パーツとなる業績、競争力分析、事業モデルのいずれも非開示か説明不足であり、事業の先行きに不安を感じたと。

<8703> カブドットコム証券 544 +28しっかり。ドイツ証券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を550円から580円に引き上げている。株価水準の割安感などを評価しているもよう。7-9月期経常利益は前年同期比39%増の24億円と推定、第1四半期の一時的なおTV広告費5億円を除いても8%増を見込んでいるようだ。また、JPX株の30%程度を売却したと見られ、特別利益11億円を計上予定とも。

<1879> 新日本建設 387 +23上げ目立つ。今上半期の経常利益は前年同期比2.1倍の25億円強になる見通しと報じられている。従来予想は17億円となっている。小型分譲マンションの順調な伸びなどが背景となるようだ。第1四半期は4億円で同11%増益の水準であっただけに、大幅な上振れ観測にはインパクトも強まる状況とみられる。

<4042> 東ソー 459 +30大幅高。モルガンでは第2四半期の決算プレビューレポートをリリースしている。ウレタン原料の下振れをエチレンアミンの改善などでカバー、上期営業利益は会社計画並みの着地となる可能性が出てきたと指摘している。株価はここまで下落トレンドが続いていたなど、業績懸念も強まる状況であったと見られ、買い安心感へとつながっているようだ。株価の上値を押さえてきた25日移動平均線の突破でテクニカル妙味も。

<6902> デンソー 5171 +214強い動きに。バークレイズが投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を5000円から5400円に引き上げていることが材料視されている。今期営業利益は前年比3%減の3650億円を予想、会社計画3500からの上振れを見込むとしている。競争優位性や来期以降の成長性を考えれば、長期投資の観点から現在のバリュエーションは魅力的な水準とも判断している。

<4004> 昭和電工 146 -5さえない。SMBC日興では、今期業績は会社計画の未達を予想している。12月期通期営業利益は会社計画320億円を下回る310億円と想定。第3四半期のみを前年同期と比較すれば7%営業減益の見通しと。アルミニウム製品のマージン縮小やHDメディアの販売数量減などが背景に。円安効果がストレートに寄与するのは来12月期になるとも。《FA》

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