16兆円に迫る巨大市場「ネット通販」、利用したことある人は9割
2014年9月21日 19:55
多くの人にとって、インターネットで買い物をするのは、もはや当たり前の行為となった。市場調査会社、MM総研の試算によると、13年度のEC市場は前年度比12%増の15.9兆円。これは13年度の国内最終消費の5.6%を占める規模という。ネット通販市場は、スーパーや百貨店、コンビニよりも大きい。
ネットユーザーに限ってみると、ネット通販を利用したことのある人は9割にのぼる。「ECのミカタWEB」を運営するRyo-MAが、全国の10~70代の男女529人を対象に調査を行ったところ、全体の51%が、「ネット通販をたまに利用している」、31%が「日常的に利用している」、9%が「以前は利用していたが今はしていない」と回答。合計すると、少なくともネット通販に触れたことがある人や、実際に利用したことがある人が、全体の9割以上を占めた。
ネット通販を利用するタイミングについて尋ねたところ、「なるべく安く商品を手に入れたいとき」が57%と最も多かった。次いで、「欲しいものが決まっているとき」が53%で、多くの消費者は、あらかじめ決まっている商品をなるべく安く購入しようとして、ネット通販を利用していることが分かる。
商品を購入する場所を尋ねたところ、最多は「アマゾンや楽天などのモールで商品を探し、購入する」(62%)。ネット通販には現物を見ずに購入するリスクがあるからこそ、信頼感のある大手ECサイトが強いようだ。それを裏付けるかのように、「比較的よく利用するサイトがある」と答えた人は49%、「いつも利用すると決めているお気に入りのサイトがある」人は33%と、約8割のネットユーザーが、馴染みのある通販サイトを利用している。何度も利用したことのある「ネット上の巨大なモール」で、すでに購入を決めている商品の価格を比較し、できるだけ安い物を買う。これが多くのネット消費の実態なのだろう。調査したRyo-MAでは、「デパートやアウトレットなどのショッピングとは違い、明確に欲しい物だけを手に入れる目的で(ネット通販を)利用される方も多いのでは」とコメントしている。(編集担当:北条かや)