日立、ロンドンに産学連携の「欧州原子力研究センタ」を設置

2014年9月18日 17:34

 日立製作所は18日、イギリス・ロンドンに研究開発拠点「欧州原子力研究センタ」(European Nuclear Research Center)を30日に開設すると発表した。

 本拠点では、イギリスをはじめ、ヨーロッパ各国の大学と共同で、プラントの予防保全技術や原子力施設の廃炉技術を取り入れ、安全で高効率な原子力技術の開発を目的とした研究を行うとしている。研究内容は、作業員の放射線被ばく量を低減する技術や原子力プラントの稼働率を高める技術を開発するというもので、同社の沸騰水型原子炉(BWR)に応用することを目指す。また、廃棄物量の削減や、原子力施設の廃炉コストを低減する方法も研究するという。

 同社では、本拠点の設立に向けて、4月からイギリスのマンチェスター大学と共同で4月から、作業員の放射線被ばく量を低減する技術の研究をすでに開始している。同社は、イギリスのウェールズ地域に原子力発電所の建設を予定しており、今後もイギリスの大学などとの連携を深めていくという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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