セプテーニHDが子会社を売却し特別利益

2014年9月16日 17:21

■ゼンリンに売却、単純にみると純利益を2倍近く増加させる可能性

  ネット広告のセプテーニ・ホールディングス <4293> (JQS)は16日の大引け後、中核事業への経営資源集中を目的として連結子会社セプテーニ・ダイレクトマーケティング(以下セプテーニDM)の全株式をゼンリン <9474> に譲渡し、特別利益(連結ベースで約11億円)を2015年9月期の第1四半期に計上すると発表した。14年9月期の業績予想は連結売上高が約540億円、純利益が同15億円のため、純利益は大きく拡大することになる。

  発表によると、セプテーニDMは2006年の設立で、同社グループが持株会社体制に移行した同年10月に、それまで当社が手がけてきたDM事業を吸収分割により承継し、現在に至ってきた。このたび、同社グループの経営方針に鑑み、中核事業であるネットマーケティング事業及びメディアコンテンツ事業に経営資源を集中し、これらの事業への投資を積極化することを目的に、全株式をゼンリンに譲渡することとした。

  本日の株価終値は1189円(1円安)。この特別利益を単純に純利益に計上する場合、純利益は現在の予想額の15億円から26億円になり、1株利益も1.7倍に増加することになる。このため年初来の高値1549円(1月)を更新する可能性が強まったといえる。

  明日17日はネット広告のロックオン <3690> (東マ)が新規上場のため、売買人気が新規上場銘柄に向く可能性があるものの、ネット広告関連株全体への物色人気の呼び水になる期待がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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