【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】米10年国債金利の行方
2014年9月15日 08:31
■下げ止まり感広がる、16~17日のFOMCに注目
米国の長期金利(10年国債)に下げ止まり感が広がってきた。終値ベースで見ると、昨年12月31日の3.034%をピークとして、今年8月28日の2.342%まで低下してきたが、米国経済の着実な改善を背景に、9月12日には2.6%台に上昇した。
9月16~17日にFOMCが開かれ、終了後にはイエレン議長の記者会見が予定されている。前回(7月29~30日)の議事録では、多数のFOMCメンバーが米国の雇用とインフレ率の改善が加速した場合には、緩和策を現在の想定より早く取り除くのが適切、との意向を表明したことが明らかとなった。
今回の注目点は「緩和終了後も相当な期間はゼロ金利を維持する」という文言に修正が加えられるのかどうか、利上げの時期をめぐり、サンフランシスコ連銀がレポートで指摘した通り、市場はQE終了後の利上げについて、過小評価していると警告を発した。このカイリを見極める上でも、米国株と金利動向を注視したい。(経済・証券ジャーナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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