アステラス薬、ハピネット、MonotaROなど/本日の注目個別銘柄
2014年9月12日 17:14
<4503> アステラス薬 1594 +49.5買い先行。経口アンドロゲン受容体阻害剤のエンザルタミドが米で追加適応承認を取得している。去勢抵抗性前立腺癌の使用制限が解除され、化学療法前でも使用可能になったもよう。モルガンでは、期待通りでサプライズは少ないが、想定よりも早い認可獲得はプラスの印象としている。今後は処方箋の伸び加速とともに株価は上昇トレンドを続けると想定している。
<7552> ハピネット 1786 +91上げ目立つ。日本マクドナルドでは、ハッピーセット「妖怪ウォッチ」でもらえる限定カードの追加生産を発表している。想定を上回る人気となっているようだ。あらためて「妖怪ウォッチ」の高い人気が認識される格好となり、関連銘柄の代表格と位置づけられる同社に関心が向かう展開へ。また、クレディ・スイス、モルガンと、バンダイナムコの目標株価を相次いで引き上げていることも思惑材料につながる。
<3064> MonotaRO 2764 -167売り優勢。いちよしではレーティングを「A」から「B」に格下げ、フェアバリューも3100円から2800円に引き下げている。当面の業績成長期待は織り込み済み、一段の成長には大企業向けの拡販なども必要となるが、現行のモデルは一物一価の価格体系であり、購買規模に応じた価格変更など大企業のニーズへ対応は難しいと考えているようだ。
<6472> NTN 471 -9売り先行。クレディ・スイスでは投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も450円から420円に引き下げている。北米カルテル課徴金や欧州での軸受不具合に関する特損計上、欧州売上比率の高さ、エクイティ・ファイナンス・リスク、北米での生産混乱などを加味すると、PBR1倍程度が妥当値と考えているもよう。なお、クレディ・スイスでは、ジェイテクトや椿本チエインなどの投資判断も格下げしている。
<7717> Vテク 3095 +219上げ目立つ。特に個別での材料は観測されないが、前日には液晶製造装置の収益が好転と伝わったスクリーンが大幅高となっており、液晶製造装置が主力となる同社にも事業環境の改善が期待される状況となっているようだ。また、米アプライドなどの上昇を背景に、東京市場でも半導体製造装置関連などが強い動きとなっていることも支援に。
<8093> 極東貿易 251 +7しっかり。特に材料は観測されていないものの、本日発売された四季報などが買い材料視されているとの見方も。会社側の通期営業利益計画は7億円で前期比20%減益の見通しだが、四季報では9億円と一転して増益予想となっている。来期予想も12億円と大幅増益見通し、前回予想から上方修正されているようだ。
<9766> コナミ 2285 +30しっかり。前日にはクレディ・スイス(CS)が、ブラウザSNS、カードの縮小が懸念材料として投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしているが、本日はモルガン・スタンレー(MS)が「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げで、目標株価を2700円にまで引き上げており、見直しの動きにつながる。主力ソフト「MGS5」の投入など、来期以降に業績的なポジティブカタリストが期待できるとしている。
<7012> 川崎重工 410 +7しっかり。107円30銭の水準まで進んだ為替相場での円安進行が好材料視されている。全般的に内需関連から輸出関連銘柄への資金シフトが進んでいる印象。同社の場合、1ドル=107円台で進んだ場合の今期営業利益押し上げ効果は93億円、予想営業利益に対する影響度は12.7%などと伝わっており、あらためて円安によるポジティブなインパクトが意識される格好に。
<6336> 石井表記 794 -150ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は5.4億円で従来予想の0.9億円を大幅に上回る着地となっている。ただ、第1四半期の段階で3.8億円を計上、大幅な上振れ期待は織り込み済みであり、短期的な出尽くし感が先行しているとみられる。売上計上の前倒しが上振れの着地の主因としており、通期予想は3.6億円を据え置いている。《FA》