【話題】ミドリムシ対決が白熱

2014年9月9日 12:17

■先発のユーグレナに神鋼環境ソリューションが大量培養に成功、株価に明暗

  ミドリムシを巡って株価に明暗が分かれている。神鋼環境ソリューション <6299> (東2)が、80円ストップ高の541円買い気配となっているのに対し、ミドリムシではご本家といえるユーグレナ <2931> (東マ)は33円高の1366円と買われたものの伸び悩み「往って来い」となった。

  前日、神鋼環境ソリューションが、ミドリムシについてフラスコでの培養から1立法メートル槽での大量培養に成功しジエット機燃料、化粧品用等にキログラム単位でのサンプル提供を始めると発表した。

  今朝の寄り付き段階では、ユーグレナと神鋼環境ソリューションの間には、なんらかの関係があるものとしてユーグレナが買われた。しかし、両社の間には関係はなく製法の異なることから、むしろユーグレナにとっては強力なライバル登場として一気に買い人気が萎んだ。

  「ユーグレナは、いすゞのディーゼルエンジン燃料に実用化に成功しているなどミドリムシでは一歩先んじているが、神鋼環境ソリューションは親会社が神戸製鋼所で資金力、技術力とも勝っておりユーグレナにとっては強力なライバル登場」(中堅証券)と受け取っている。

  2020年の東京オリンピックではジエット機をミドリムシ燃料で飛ばすと明言しているユーグレナが今後、どのような展開をみせるか。ミドリムシ対決にマーケットは注目している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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