スマホ利用者の44%、LINEスタンプほしさに企業と「友達」になった経験あり

2014年9月7日 23:03

 国内に5200万人のユーザーを誇る、無料通話・無料メールアプリ、「LINE」。ジャストシステムが実施する「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」によると、14年7月の時点で、15~69歳のスマホユーザーのうち6割がLINEを利用している。最も利用率が高いのは15~19歳の女性で、84.2%が使っていた。

 今年5月からは、ユーザーが自作のLINEスタンプを販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」がスタート。8月7日までの3カ月間で12億3000万円の売り上げを記録するなど、勢いは止まらない。

 スマホでLINEを使っている人の「スタンプ」利用状況を見ると、「有料のスタンプを購入したことがある」は全体の26.4%と4人に1人だった。20~30代男女では約30%が購入したことがあると回答。一方、40~50代男性でも22%、40~50代女性では25%が購入経験ありと答えている。さすがに60代以上では少ないが、有料スタンプは幅広い年齢に受け入れられているようだ。

 最近ではLOTTEのガム、Fit’sが、商品を買うとスタンプがもらえるキャンペーンを展開するなどしているが、「スタンプをもらうために商品(食品など)を購入したことがある」は全体で16.7%。性別、年齢別では、20~30代の男女で平均よりも10ポイント近く高かった。

 「スタンプをもらうために、企業と『友達』になったことがある」は全体で44.3%もいた。約半数のスマホユーザーが、スタンプほしさに企業と「友達」になった経験があるようだ。中でも45~49歳男性、40~45歳女性は63.2%が「ある」と答え、最多となっている。年代を細かく分けるとサンプル数が少なくなるため、やや正確性に欠ける部分はあるかもしれないが、40代以上でも積極的にLINEスタンプを活用している様子がうかがえる。企業にとっては商機につなげるチャンスかもしれない。(編集担当:北条かや)

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