政府専用機の位置情報が「漏洩」していた?

2014年9月4日 18:01

 多くの航空機は、衝突事故防止のためにその識別子や位置、高度、速度などの情報を無線で送出している。これは「ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)」と呼ばれており、誰もが自由に受信できる公開情報となっている。この情報を使ったサービスとして「Flightradar24」(Wikipedia)があるのだが、これに対し日本政府が「政府専用機の情報が漏洩する可能性がある」として、専用機の情報を表示しないよう要請したそうだ(読売新聞)。

 Flightradar24は、世界中の有志が受信したADS-B情報を集積して公開するサービスで、Webサービスとして公開されているほか、iOSアプリなども提供されている。政府専用機の情報をこれで確認できるのはよく知られていたものの、これを受けてFlightradar24側は政府専用機の運航状況を非表示にしたという。

 とはいえ、ADS-Bを受信するためのシステムは数千円程度で構築できるようなので(例:Raspberry Piで航空機からの位置情報信号ADS-Bを受信)、テロ行為などを本気で考えている方々にとってはたいした影響はないだろう。

 ちなみに同様の話は4年前にも話題になっている(航空機のリアルタイム飛行情報は「セキュリティ上の脅威」?)。

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