光でメタマテリアル素材を「数珠つなぎ」にする技術
2014年9月3日 11:20
あるAnonymous Coward 曰く、 ケンブリッジ大学研究チームは「透明マント」の実現に一歩近づいた。ほとんどの物質は、ただ光を吸収するか反射するだけだが、光を自然の状態とは異なる方向に反射する「メタマテリアル」は、材料を見えなくする効果を持つ。そして現在、研究チームは直径1mの数十億分の1のメタマテリアル素材を光で「数珠つなぎ」にする技術を研究している。という(WIRED)。
これはレーザー光を数十億本の「針」として使用し、それで金のナノ粒子を縫い合わせて長い紐状にするというものだという。「針」というと、ナノ粒子に穴を空けてつなげるようなイメージを持ってしまうが、研究されている技術はナノ粒子を並べてそこにレーザーを照射することでその表面に電子の波を発生させ、これとレーザー光の相互作用によって原子間にブリッジを形成するという。
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