優先席付近での「携帯電話の電源オフ」が「電波は危険」との誤解を与える可能性
2014年9月2日 14:02
あるAnonymous Coward 曰く、 関西で、優先席付近でも携帯電話を使用可能にするという動きが出てきたが、関東では今まで通りの「優先席付近での携帯電話の電源オフ規制」が続く模様。「不安の声がある」のがその理由だが、これに対し「電源オフをうたうことが『携帯電話の電波は危ない』というメッセージとなり、携帯電話の電波や医療機器への正しい理解の妨げになっている」という指摘がある(ITmedia)。
「優先席付近での携帯電話の電源オフ」は、携帯電話から発せられる電波によってペースメーカーが誤動作する可能性があることから来ているが、現在の携帯電話では、実際にはかなり近づかないかぎり影響はなく、現在では距離指針も「15センチ以内に近づけない」というようなものになっている。また、今のところ、携帯電話の電波が原因でペースメーカーの誤作動が起きた有害事例はこれまでに一件も報告されていないそうだ。
これについて東京女子医大循環器内科の庄田守男臨床教授は、「ペースメーカー利用の患者さんに誤解を与えないためにも、鉄道会社は電源オフ規制を見直してほしい」と述べている。
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