任天堂、3DSの新機種を10月11日に発売

2014年9月1日 10:32

 ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション4(PS4)」、そして米マイクロソフトの「Xbox One」の陰に隠れてしまい、ゲームファンの間でその存在感が薄くなった感のある任天堂<7974>だが、しかしかつての「家庭用ゲーム機の代名詞的会社」としての栄光を取り戻すべく、新たな手に打って出る。7月に発表された2014年4~6月期の連結決算によれば、前年同期の140万台に対して82万台と、大きく販売台数の減少した「ニンテンドー3DS」ではあるが、このたび任天堂は新型の「ニンテンドー3DS」を発売することを発表した。

 29日、任天堂は携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の新機種を10月11日に発売するとの発表を行った。新機種では画面が立体的に見える3D機能に、正面以外からでも立体画像が安定的に見ることができるようにするなどの工夫がなされている。「ニンテンドー3DS」の新機種の名称は「Newニンテンドー3DS」で、3D機能の向上以外にも、微妙な力の加減でも操作することのできるボタンや、画面の明るさを自動で調整する機能なども追加されているという。そして「Newニンテンドー3DS」本体の外装を変更することのできるカバーも発売されるという。同時に本体がひと回り大きい「Newニンテンドー3DS LL」も発売される。

 メーカー希望小売価格は、「Newニンテンドー3DS」が1万6000円で、「Newニンテンドー3DS LL」が1万8800円となっている。任天堂としてはこの「ニンテンドー3DS」の新機種の発売により、販売台数が減少している「ニンテンドー3DS」の家庭における普及率を高めたい考えだ。

 これまで「ニンテンドー3DS」の欠点であるとされていた、画面を大きくして横から見ると立体映像がぶれて見えるという部分を改善した今回の新機種ではあるが、はたしてそれがゲームファンにどのように受け入れられるかは、未知数である。しかし任天堂が巻き返しを図るためには、この新機種の成功は不可欠だろう。はたして任天堂の復活となるか、発売日である10月11日以降の動向に注目したい。(編集担当:滝川幸平)

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