【木村隆の相場展望】3日の内閣改造に期待、高値から整理一巡感も強く上昇相場のきっかけに

2014年8月30日 14:42

(9月1~5日)

  消費税増税後の回復感が芳しくない。毎月のように生産計画の下振れが起きている鉱工業生産。今年1月をピークに低下し続け、生産水準は結局、増税直後の4-6月の水準をも下回りアベノミクスの初期の昨年春ごろに戻ってしまった。

  こうしたように、ミクロベースの企業業績はいいのだが、マクロベースの指標がさえない。こうしたことが響いて日経平均はもみ合い中だ。7月22日の高値からの調整に一巡感が出ているのだが、買いの出動には至っていない。

  投資主体別の売買状況では8月18~8月22日の週では、海外投資家が1469万株の買い越しと。2週ぶりに買い越しに転じた。信託銀行の買いも続いている。

  裁定買い残も8月第3週は、前週比1億100株増の21億100万株の大幅な増加となった。しかし、その後は25、26日と増加しているものの、28日は再び減少と、はっきりした方向感は出ていない。

  そうした中、今週は3日に内閣改造がある。経験則的には、内閣改造は株高につながるケースが多い。今回も22日高値から整理一巡感が台頭しており、上昇相場のきっかけになる可能性もありそう。(株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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