世界で最も傘を所有しているのは日本人 長傘が人気
2014年8月30日 00:09
世界で最も傘を所有しているのは日本人だということがわかった。また、人気なのは長傘だという。
ウェザーニューズ<4825>は、世界の傘の使用状況を調べるため、世界35カ国のウェザーリポーターの協力のもと、“世界の傘事情調査”を行った。この調査は6月15日~18日に実施し、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」と「Sunneycomb」内のウェザーリポーター合計3万8603人から回答を得た。スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やインターネットサイト“Global Umbrella Survey Results”で調査結果を公開するとともに、雨への対応策を検討する資料として、今後のサービスに活かしていく方針だ。
一人当たりが所持する傘の本数を調査するため、「自分の傘、何本持っていますか?」と質問し、「0本」「1本」…「19本」「20本以上」から回答してもらった。結果、世界35カ国の平均は2.4本、日本の平均は3.3本で、日本の一人当たりの傘の所持数は世界No.1ということがわかった。
世界の主要都市の天気と傘の所持数の関係を分析すると、年間降水日数が150日以上ある地域では、一人当たり2本以上傘を持つ国が多いことから、雨の日が多い国ほど一人当たりの傘の所持数が多くなると言えそうだという。
今回の調査で、日本は傘の所有数が最も多い国となったが、日本の年間降水日数は100日程度(35カ国中13位)で、傘を2本以上所有する他の国ほど雨の日は多くない。日本でこれだけ傘の所有数が多いのは、湿度が高く、いったん雨に濡れると乾きにくい気候であることや、江戸時代から庶民の間で雨傘が普及した文化的背景が影響している可能性があるとしている。
世界で最もよく使われている傘の色を調査するため、「1番使う傘の色は?」と質問し、「赤系」「紺・青系」「黒」「茶系」「緑系」「黄色系」「白系」「透明」から選択してもらった。この結果、世界で最も人気の色は「紺・青系」(34%)で、次いで「黒」(33%)が 人気であることがわかった。年代別の集計でも「紺・青系」と「黒」の割合が多く、海外・日本ともに、落ち着いた傘の色が世代を問わず好まれているようだ。
日本で使われている傘の色は、海外と同様、「紺・青系」「黒」が過半数を占めていますが、特徴的なのは海外の国と比べ、「透明」のビニール傘の割合が多いことです。ビニール傘を最も使う世代は20代であることから、日本国内では若者を中心に、「傘を携帯していない時に雨が降ったらビニール傘を買う」というライフスタイルが定着しているのかもしれないと分析している。
また、普段使用している傘の種類を調べるため、「よく使う傘の種類は?」と質問し、「長傘」「折りたたみ傘」「ビニール傘」「あまりささない」の4択で回答してもらった。結果、世界で最もよく使われているのは「折りたたみ傘」(55%)で、世界35カ国で使用される傘の過半数を占めていることが明らかになった。一方、日本で「折りたたみ傘」と回答した人は21%にとどまり、国内で最も多く使われている傘は「長傘」(62%)であることがわかったという。 (編集担当:慶尾六郎)