MS、プレイヤーの操作を予測してレイテンシを削減するクラウドゲーミング向け遅延解消技術を発表

2014年8月29日 15:04

あるAnonymous Coward 曰く、 Microsoft Researchが、クラウドゲーミングサービスにおける遅延問題を解決する技術「DeLorean」を発表した(ITmedia)。

 クラウドゲーミングでは、サーバー側でグラフィックスのレンダリングを含む全ての処理を行い、その結果をビデオストリーミングしてプレイヤーに送信するという仕組みを取っている。そのため、プレイヤーが入力を送信してからそれを反映した画面を受信するまでに遅延が発生する。この遅延は少なくないため、クラウドゲーミングでアクション性の高いゲームを配信するのは難しいと言われている。

 DeLoreanではプレイヤーからの入力を予測し、複数のレスポンス候補を事前に送ることで遅延を短縮するという。予測は過去のプレイヤーのデータを集めたデータベースと、そのプレイヤーのデータを分析して行うとのこと。この技術を、アクション性の高いFPSゲーム「Doom 3」や「Fable 3」でテストしたところ、250msのレイテンシがある環境でも快適にゲームをプレイできたという。

 なお、実用化については言及されていない。

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