SNS利用者数、14年末には6023万人に達すると予測

2014年8月26日 16:57

 若者を中心にどんどんと普及し続けるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)だが、今の20代の若者であれば、一度もそれに登録したことがない、あるいは一度も目にしたり触れたことがないという人も、少ないのではないだろうか。

 それほど若者のコミュニケーションツールとして「日常化」しつつあるSNSだが、その場が犯罪の温床となったり、また若年層の過度なSNS依存など、問題点がないわけではない。コミュニケーションツールに関わらず、なにか新しいツールや技術が発明され、そして発展していくと、こうした弊害も必ず起こってしまうもので、何かしらの対策などが必要となってくると思われるが、しかしそうした問題点があろうとも、今後しばらくはSNSの普及に歯止めがかかることはなさそうに思われる。

 そうしたなか、市場調査会社であるICT総研が21日、2014年度のSNSの利用動向調査結果を発表した。それによれば、14年末にはSNS利用者数が6023万人に達するとの見通しがなされている。

 ICT総研によれば、無料であるにもかかわらず多くの知人と、あるいは不特定多数の人間とコミュニケーションをとれる点が、利用者数拡大の要因に挙げている。また13年末の時点での利用者数は5487万人であり、個人以外にも企業による利用もあって、単純計算すると1ヶ月に約45万人のペースで利用者数が拡大していることになる。そして16年末にはSNS利用者数の数は6870万人にまで拡大するとの予想もなされている。

 SNSのほとんどは無料で登録・利用することができる。そのため、一つのSNSだけでなく、複数のSNSに登録する利用者も多い。SNS利用者1人あたり、平均で5件程度のSNSに登録しているという。そしてこれまでSNS利用者の多くは10~20代の若者が中心であったが、昨今のSNSの「一般化」「日常化」に伴い、40?50代といった層でも利用者が増えており、このまま利用者数が増え続ければ、インターネット利用者全体における利用率は、66.5%にまで達するとみられている。

 筆者はそれほど積極的にSNSを利用してはいないが、しかしそれでもSNSの「一般化」「日常化」の波は十分肌で感じることができる。しかし最初にも言った通り、そこには問題点もある。こうして利用者が拡大し続けている今だからこそ、そうした問題点を改善する何かしらの対策が必要となってくるのではないだろうか。(編集担当:滝川幸平)

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