NY金:反発で1280.20ドル、株安や根強い地政学的リスクへの警戒感が下支え
2014年8月23日 07:01
*07:04JST NY金:反発で1280.20ドル、株安や根強い地政学的リスクへの警戒感が下支え
NY金は反発(COMEX金12月限終値:1280.20 ↑4.80)。1274.60ドルを安値に、1282.80ドルまで上昇した。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が、米ワイオミング州ジャクソンホールでの講演で、「目標(雇用、物価)への進展が早ければ利上げが早まる公算」と述べたことで、早期利上げ観測が強まり、金の売りが先行した。
しかし、その後は、NYダウが小幅ながらもマイナス圏での推移を続ける状況に、金の買い戻しが徐々に優勢になったとみられる。または、この日、「ロシアの人道支援団が、ウクライナ国境を許可なく突破」したことで、一時緊張が走る場面があった(時間外取引で1283.90ドルまで上昇)。そこではウクライナが自制的に容認したことで収まった感じだが、その後も、ロシアの不可解な動きについてNATOや英国から懸念が示されており、根強い地政学的リスクへの警戒が相場の支えとなった可能性も考えられる。《KO》