KLab、東都水産、テルモなど/本日の注目個別銘柄

2014年8月19日 16:43


<9204> スカイマーク 230 +50ストップ高。アジア最大の格安航空会社であるエアアジアが、同社の経営支援の検討に入ったことが明らかになったと伝わっている。資本参加などに伴う経営権の獲得が狙いとされている。エアバスへの膨大な違約金発生懸念などで先行き不安が強まっていたなか、資金繰り不安の解消などにつながっていくとの見方が先行。他の企業も合わせて、今後は争奪戦に発展する可能性もあるとされており、買収プレミアムに対する期待感なども高まる方向か。

<8038> 東都水産 193 +7買い先行。カジノ運営企業である米MGMリゾーツ・インターナショナルでは、東京都築地の中央卸売市場の跡地をカジノ建設候補地として検討していると報じられている。お台場に続く新たな候補地として浮上する格好に。築地関連銘柄として短期資金を中心に関心が高まる状況のようだ。東洋埠頭<9351>、築地魚市場<8039>なども関連銘柄として物色されている。

<6367> ダイキン 6872 +276買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を6000円から8000円に引き上げている。決算発表後は出尽し感の先行する展開となっていたが、見直しの動きにつながる格好へ。CSでは、極めて高い自力成長力を有し、環境・省エネ規制強化と新興国経済の回復が期待される中で過去最高益の連続更新が期待されると評価。株主還元の積極化も高評価としている。

<5541> 大平洋金属 405 +17続伸。みずほ証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に格上げ、買い安心感につながっているようだ。インドネシア鉱石輸出禁止に伴う鉱石調達条件悪化の影響は、株価調整によって十分に織り込まれたと判断しているもよう。権益を保有しているフィリピンのニッケル鉱山は、今後、持分法投資損益の改善に寄与してくるとも考えているようだ。

<7762> シチズンHD 758 -25軟調。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、マイナス材料として捉えられている。MSでは、時計事業の見通しを下方修正、つれて今期営業利益は291億円から272億円へ下方修正している。また、来期業績には工作機器事業のダウントレンドも織り込むとしている。

<3656> KLab 1840 +240大幅反発。スマホゲーム「新御三家」の時価総額が急拡大しているとの特集記事が一部で掲載されている。ミクシィ<2121>、ガンホー<3765>、コロプラ<3668>が「新御三家」と称されているが、同記事の中では、米投資会社のパインブリッジが今年から同社に投資し始めたとも伝わっている。「新御三家」の次の銘柄としての期待感なども高まる状況に。

<7294> ヨロズ 1738 -187下落率トップ。公募増資300万株、自己株式処分による売出100万株、オーバーアロットメントによる売出60万株の実施を発表、株式価値の希薄化や目先の需給懸念が先行する展開になっているようだ。計460万株は自己株式を除いた発行済み株式数の約23%の水準に。なお、調達資金は新興国を中心とした海外新生産拠点投資など設備投資資金に充当する計画。

<6798> SMK 507 +25続伸で2月以来の500円台回復。車載用カメラモジュールを増産すると報じられている。納入先の欧米メーカーから追加受注を獲得、生産規模を従来の3倍に引き上げるようだ。車の自動走行の分野など、車載用カメラ市場は今後の成長分野と考えられており、中期的な業績寄与の高まりなどが期待される展開にも。

<4543> テルモ 2596 +87しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2200円から3000円に引き上げている。第1四半期が好スタートを切ったことで業績好転への期待が高まったと指摘。また、来期は今期の大幅な減益要因となる公定価格の引き下げがなく、米国子会社の改善費用も一巡する可能性が高いことなどで、増益確保の確度はかなり高いとしている。

<8028> ファミリーマート 4570 -170さえない。クレディ・スイス(CS)では「アウトパフォーム」の投資判断を継続しているが、第2四半期も利益モメンタムは低迷へと指摘している。3-8月期営業利益は前年同期比14%減の220億円と予想、期初のガイダンス262億円を約16%下回ると予想しているもよう。10月上旬の決算発表を待たずに下方修正が公表される可能性があると指摘している。《FA》

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