【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】8月22日のイエレン議長の講演にNYダウがどう反応するか

2014年8月18日 14:33

  8月22日にはジャクソンホールでイエレンFRB議長の講演が予定されている。米国経済では、13日に発表された7月の小売売上高が前月から横ばいにとどまり、15日発表の8月の消費者態度指数(速報ベース)も市場予想を下回るなど、個人消費(GDPの約7割を占める)に、やや懸念が芽生えているだけにイエレン議長は恐らく、利上げは急がず、現在の緩和的な金融政策を続ける、との内容になろうと推し測れる。

  欧州経済も下振れが鮮明となり、ECBも追加緩和を模索方向にあり、ドイツ国債(10年物)金利が1%を割り込み、つれて、米国々債(同)金利も先週末、一時、2.30%と約1年2か月ぶりの低水準をつけ、わが国も含め、先進国の金利が一段と低下しつつある。

  こうしたなか、ドル円は102円30銭と、さほど円高に振れず、日本株も値に固めに終始している。イエレン発言を受けた8月22日の米国株がどう反応するのか、大きなポイントとなろう。(経済・証券ジャーナリスト高見沢健)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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