UKCHD、ダイキン、NTT都市開発など/本日の注目個別銘柄

2014年8月15日 16:43


<6758> ソニー 1874 +39買い先行。車載カメラ用センサーを開発、2015年に量産を開始していくと報じられている。将来のシェア5割を狙うようだ。自動運転車の実用化にも弾みがつくことになるともされている。イメージセンサ半導体でトップシェアの同社にとって、遅れていた車載用途が広がることはポジティブとの指摘も。一方、高シェアの獲得は可能だが、利益確保は容易でないといった慎重な見方も。

<9107> 川崎汽船 231 +9買い優勢。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も220円から280円に引き上げている。北米向けコンテナ船運賃の上昇による業績上振れ期待、ドライバルク船市況低迷による業績悪化リスクが低いこと、相対的な株価の割安感の強さなどを評価引き上げの背景としている。また、バルチック指数が連日で大幅な上昇とリバウンドを強めていることも支援材料に。

<3639> ボルテージ 1465 -124軟調。前6月期の決算を前日に発表、営業利益は6.2億円で前期比2.1倍と大幅増益、先の上方修正水準で着地している。一方、今期は6億円で同3%減益の予想、成長鈍化見通しを弱材料視する動きになっている。ミクシィ<2121>の伸び悩みが続くなどで、ゲーム関連株が全般的に小動きにとどまっていることなども逆風。

<8933> NTT都市開発 1161 +61しっかり。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は1050円から2060円に引き上げている。株価の評価軸を不動産時価ベースの純資産に変更した場合、大手町のオフィスビルがポートフォリオの中心であるため、今後の都心オフィス市況回復の恩恵を受けやすいと評価しているもよう。短期的な業績に関しては、特に高い成長を期待しているわけではないしている。

<6367> ダイキン 6531 -139軟調。特に材料は観測されていないものの、欧州景気の先行きに対する警戒感などが強まっているものと観測される。第1四半期決算発表後は、好決算評価の声は高かったものの、短期的な出尽くし感から利食い売りが優勢の展開になった。その後は押し目買い意欲も強まったが、前日発表されたユーロ圏GDPの下振れなどが、欧州関連として位置づけの高い同社の利食い売り圧力を一段と強めさせる状況に。なお、好調だった第1四半期決算でも、欧州向けは想定下振れとなっていた。

<3156> UKCHD 1931 +315上昇率トップ。ソニー製品を扱う電子部品の専門商社であり、CMOSセンサーなどが柱となっている。本日の報道において、ソニー<6758>が車載カメラ用センサーを開発したと報じられていることから、同社のビジネスチャンスの拡大にもつながるといった期待感が先行しているもようだ。

<7266> 今仙電機 1535 +90強い動き。ロボット関連の一角として関心も向かう展開のようだ。週末のTV番組で、名古屋工業大学が開発した歩行アシスト機が特集されるもよう。関連会社の今仙技術研究所では、名古屋工業大学の佐野教授の受動歩行理論を応用、片麻痺者のリハビリなどに向けた「片脚式歩行支援機」などを開発しており、話題性を先取りするような動きになっているようだ。

<8160> 木曽路 1912 -98下げ目立つ。3店舗でメニュー表示と違う和牛を提供していたと発表、松阪牛や佐賀牛と表示しながら、別の安い和牛を計7171食提供していたようだ。信頼性の低下に伴う、今後の消費者離れの影響などが警戒される状況にも。株価はここ5年間の高値レベルで推移していただけに、処分売りが急がれる状況にもなっている。

<1605> 国際帝石 1490.5 -34.5売り優勢。前日のNY原油市況が2%超の下落となっており、ネガティブ材料として捉えられているようだ。ユーロ圏での景気回復基調の鈍化などが売り材料視されたもよう。シティでは、イクシスプロジェクトの利益貢献が近づきつつあるとして、目標株価を1570円から1770円に引き上げているが、ポジティブ視する動きは限定的となっている。本日は鉱業が下落率のトップに。《FA》

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