新日本科学、グリー、星光PMCなど/本日の注目個別銘柄

2014年8月14日 16:41


<8515> アイフル 447 -83急落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.3億円で前年同期比36%の減益となった。最終利益は前期に特別利益を計上した反動で、同71%の大幅減益に。減収基調が続く中で、広告宣伝費の増加などが影響する格好に。また、今回公表した通期予想では、営業利益は123億円で前期比45%減益。環境改善期待が高まる状況下での想定以上の減益決算発表で、失望売りが先行する状況となっている。

<3632> グリー 842 -8売り先行。前6月期の決算を昨日発表している。営業利益は350億円で前期比28%減益、従来予想の380億円を下回る着地となった。コンセンサスも20億円程度は下回ったとみられる。7-9月期営業利益は55億円で前四半期比10%減見通し、引き続き減益基調が継続する予想に。クレディ・スイス(CS)では、コスト削減余地も縮小しボトムアウトはまだ先と指摘している。

<6054> リブセンス 797 -23売り先行。前日に発表した決算が嫌気材料視されている。営業利益は4億円で前年同期比57%減益、通期予想は19.5億円から5.2億円、前期比67%減益見通しに下方修正している。下半期の下方修正幅は想定以上といった見方、成長鈍化の鮮明化を受けて、あらためて先行き懸念が強まる状況にも。求人サイトへの求職者集客が想定を下回り、求人案件への応募数や採用数が計画未達に。

<4151> 協和発酵キリン 1390 -7軟調。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価は1150円としている。第3四半期以降にアルキメデス社が連結されると、利益は減額修正となる可能性が高く、業績の先行き不透明感の強まりから株価維持は難しくなると指摘へ。アストラゼネカとの共同研究や共同開発などのプロジェクト、バイオシミラー医薬品への取り組みなどがプレミアムとなっているものの、業績への影響は未知数で不確定要因としている。

<2395> 新日本科学 872 +45買い優勢。第1四半期決算と同時に発表した、そーせいグループ<4565>との事業提携合意が好感されている。また、先行プロジェクトとして推進しているエピネフリン経鼻剤の開発進展などもポジティブ視。中長期的なシナジー効果発現への期待が先行へ。なお、第1四半期営業損益は前年同期並みの赤字計上となっている。

<8698> マネックスG 315 +11買い優勢。ドイツ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価は370円を継続している。FX取引市場や売買代金シェアの見通しに不透明感は残るものの、株価は再度割安感が感じられる水準になったと判断している。売買代金の回復を前提とした高い業績センシティビティに引き続き期待と。また、ドイツ証券では、カブドットコムも同様に投資判断を格上げしている。

<4047> 関東電化 322 +28連日での大幅高。引き続き、一昨日に発表した第1四半期決算、並びに業績予想の上方修正を評価する動きが続いている。岩井コスモでは投資判断「A」を継続で、目標株価を320円から535円にまで引き上げている。収益拡大局面では、同社株にはプレミアムが発生する傾向にあることに注目したいと。来期も営業利益は30億円で27%増と、大幅増益基調を継続すると予想している。

<4963> 星光PMC 1055 +72しっかり。経済産業省では、「セルロースナノファイバー」の加工性を高める新技術の実証事業に乗り出すと報じられている。セルロースナノファイバーの中期的な市場拡大への期待が再燃、関連銘柄の中心格として関心が高まる展開になっている。なお、同社も実証事業に参画するようだ。第一工業製薬<4461>なども同関連として買われる格好に。

<6810> 日立マクセル 1763 +68しっかり。三菱UFJでは投資判断を「アウトパフォーム」、目標株価2500円でカバレッジを開始している。テープ、材料、微細加工、光学など豊富な技術資産を保有しているなか、車載向けが成長ドライバとして浮上しているとの見方。意思決定の迅速化が実現されており、車載関連事業のポテンシャルを引き上げると。中長期的な成長力を評価しているようだ。

<2193> クックパッド 3250 -15さえない。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価は2500円を継続としている。、広告事業においてPC用広告のスローダウンを織り込む一方、直近の株価上昇の背景となっている新規広告商品の立ち上がりは17.12期以降と想定、現状ではやや期待感が先行しているとの見方に。競合他社を引き離すためにも、特売情報のマネタイズは遅い方がよいと考えているようだ。《FA》

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