漁業関係者の理解なく行わない 海へ排出で東電
2014年8月12日 20:32
東京電力は12日までに福島第一原発1号機から4号機の原子炉建屋周辺から汲み上げた地下水などを浄化設備で処理した後、海に排出するため、原子力規制委員会に変更認可申請を行った。
東京電力は「浄化した地下水は地下水バイパスで設定した水質基準(運用目標)を満たしていることを確認したあと、港湾内に排出させて頂く計画」とするとともに「排水については関係省庁や漁業関係者などのご理解なしには行いません」と地元漁協など影響をうける関係者の理解を得たうえでなければ排出しないとしている。
東電によると、1号機から4号機の原子炉建屋周辺の地下水には事故で汚染された地表面の瓦礫などに触れた雨水が混合され、放射性物質を含むことが確認されている。一方「原子炉建屋内の滞留水は高濃度汚染水だが、建屋周辺の地下水位より低く保つことで建屋外に流出することを防止しており、建屋周辺に流れている地下水に混入していないと考えている」と説明する。(編集担当:森高龍二)