『母の庭園』、“ミスターパーク”が登場し話題
2014年8月9日 21:40
現在放送中のMBC毎日ドラマ『母の庭園』に、韓国競馬史に大きな足跡を残した“ミスターパーク”や“当代不敗”など名馬たちが登場し話題だ。
話題となったシーンは先月31日放送の第93話。ヒロインのユンジュ(チョン・ユミ)が会社から緊急連絡を受け、急いで家を出るシーンだ。ユンジュに電話をかけた動物病院の関係者は、「先生、大変です!ミスターパークの陣痛が深刻なんです!どうすればいいですか、先生!私たちにとってミスターパークがどんなに重要な馬なのか、ご存知じゃないですか!」という台詞を通じてミスターパークの価値を間接的に表現した。
撮影の真っ最中だった6月、ドラマ制作チームから韓国馬事会側に「劇中葛藤を描きたいのだが、特定の馬が危急な状況が必要だ。皆が知っているような有名な馬を推薦して欲しい」という要請があった。
これに対し韓国馬事会の広報チーム関係者はミスターパークを推薦した。撮影を支援している馬事会広報チームの関係者は、「不運な事故によって引退せざるを得なくなったミスターパークを推薦することが適切なのか迷ったが韓国競馬において最多連勝である17連勝を記録したミスターパークを超える馬はいないと思い推薦することにした」と伝えた。
“ミスターパーク”は、2009年レッツランパーク釜山慶南でデビューし17戦連続優勝を果たし韓国新記録を打ち立てた韓国競馬界最高の名馬だ。17連勝達成の確立は、宝くじ1等に当選する確率より9億6千万倍も難しい確率だと言われている。18連勝挑戦レースでは惜しくも2位となり大記録達成は成らなかったが、ミスターパークはその後も2勝を記録した。通算20回の勝利をおさめ出場した2012年6月3日のレースで不意の事故に遭い現役を退くこととなった。
このような偉大な業績を収めたミスターパークは、レース馬としては初めて企画展示会をソウルと釜山で開くことになり、単行本も出刊された。また、レッツランパーク前には銅像も建てられた。
さらにミスターパークは『母の庭園』97話にも登場した。今回はミスターパークとともに大統領杯3連覇、歴代最多賞金獲得などの業績を打ち立てた“当代不敗”も登場した。ユンジュが個人的な事情により動物病院を離れることになったが、離れる直前に馬小屋に向かって、これまで世話をしながら仲良くなった馬達と別れの挨拶をするというシーンだった。
ユンジュはこのシーンでミスターパークに向かって「ミスターパーク、もう病気になったりしないでね。元気でね」と言い、当代不敗には「当代不敗、愛してるよ」と言いながらキスをし涙を流した。
このシーンを見た競馬ファンからは韓国馬事会のHPに「再びこの2頭の馬の姿を見れるなんて・・・、とても懐かしい気持ちでいっぱいになった」、「天国でも元気に走っていることを願っています」などと感動のメッセージが多数届いたという。
韓国馬事会はヒロインの役柄が馬専門の獣医ということで、ドラマ序盤より制作の様々な面に置いて支援してきた。また、ドラマ関連のポスターも全国30か所の競馬場に貼るなどの広報支援も行った。韓国馬事会広報チームのチェ室長は、「このドラマの放送は馬や馬専門獣医に対するイメージ向上につながったと思う。また、ドラマに我が国の名馬たちの名前が出て来たこともとても嬉しいことだ」と伝えた。(翻訳:宮本りさ)