リベリアでエボラ熱に感染した2名に対し、実験薬の「Zmapp血清」が投与される

2014年8月8日 09:27

danceman 曰く、 先日、西アフリカのリビアで米国人医師ら2名がエボラ出血熱に感染、米国に移送されるという話題があったが、彼らに米バイオテクノロジー企業のMapp Biopharmaceuticalが開発した実験薬ZMappが投与され、効果が見られたそうだ(Business InsiderSlashdot)。

 2名に投与されたZMappという実験約は、現時点ではサル8匹を使った実験しか行われておらず、臨床試験はまだ行われていないという。実験では4匹のサルに感染から24時間後に実験薬を投与、ほかの4匹には感染から48時間後に投与したところ、8匹の生存率は100%だったとのこと。生死にかかわる状況下においてはFDA(米食品医薬局)が稀に未承認の実験薬の配給を認める場合があるが、今回FDAの認可がおりたのかは定かではないという。

 ZMappは2名が米国に移送される前、7月31日の朝にリベリアに届けられたとのこと。投与された2名のうち1人は感染から9日目に1本めの点滴を受けたが、1時間後には呼吸が楽になり、発疹が消え始めたという。そして翌日には、一人でシャワーを浴びたり、歩き回れるほどに回復したとのこと。そのため、その日のうちに米ジョージア州アトランタに向けて飛行機で移送されたとのこと。

 また、もう1名は1本目の点滴では回復が見られなかったが、2本目の点滴で徐々に回復し始め、5日にアトランタのエモリー大学病院に搬送されたそうだ。

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