日本触媒、スクエニHD、サンデンなど/本日の注目個別銘柄

2014年8月7日 16:51


<9432> NTT 6824 +253買い先行。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は2980億円で前年同期比14.6%減益となった。市場コンセンサスは下振れた格好だが、NTTドコモ<9437>の下振れが影響していると見られ、足元では織り込まれていた印象も。会社計画線では推移しているようだ。また、ドコモが自社株の公開買付を行うと発表、同社は3000億円相当を応じるとしている。資金流入に伴って、同社の自社株買いが強化されてくるとの見方になっているようだ。

<2432> DeNA 1211 -92売り優勢。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は70億円で前年同期比59%減益、会社計画の65億円は上回る着地で、ほぼ市場予想並みの水準となった。実績値にインパクトはないが、公表された第2四半期の予想では57億円で同62%減益の見通し。反転のタイミングが見えない形となっており、アク抜け期待なども高まらない状況に。

<6444> サンデン 620 +58急伸。前日に発表した第1四半期決算がポジティブなインパクトにつながる。第1四半期営業利益は31億円となり、会社側の上半期計画25億円を超過する着地となっている。市場コンセンサスも20-25億円レベルであったとみられる。カーエアコン用コンプレッサー、冷凍・冷蔵ショーケースともに利益が上振れているようだ。業績予想は据え置きとしているが、収益体質の改善なども受けて、上振れの可能性は高いといった見方にも。

<7550> ゼンショー 926 -69下げきつい。前日に上半期・通期の業績予想下方修正を発表、通期営業利益は81億円で前年同期比49%減益、最終損益は42億円の黒字から14億円の赤字にそれぞれ下方修正へ。年間配当金も従来予想の16円から8円に引き下げ。「すき家」における一時的な営業休止の影響、深夜帯の一人勤務体制の解消に伴うコスト負担増などが業績下振れの背景に。

<7844> マーベラス 1431 -228大幅安。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は6.5億円で前年同期比22.9%減益になった。期初の会社計画は2.7億円であったため、大幅に上振れる状況となっている。オンライン、コンシューマ事業、音楽映像事業ともに想定を上回る収益水準に。ただ、コロプラ<3668>が先に好決算を発表、同社も「ログレス」の好調推移が認識されていたことで、決算期待は過度に織り込まれる状況にもなっていたようだ。利食い売りが先行する格好に。

<7240> NOK 2321 +254上げ目立つ。前日に発表した第1四半期の決算内容が好材料視されている。営業利益110億円で前年同期比3.1倍、80億円程度の市場コンセンサスを大きく上回る着地になっている。減価償却方法の変更による押し上げ効果もあったが、実態ベースでも大幅上振れする格好に。歩留まり改善と原価低減など電子機器事業の黒字転換が収益拡大の主因に。据え置きの業績予想には上振れの可能性が高いといった見方にも。

<9684> スクエニHD 2232 +161大幅高。前日に第1四半期の決算を発表した。営業利益は51億円で前年同期比7.4倍と急拡大、上半期営業損益予想は20億円の赤字から20億円の黒字といったレンジから、40億円の黒字から70億円の黒字といったレンジに上方修正へ。家庭用ゲーム機向けソフトウェアのリピート販売が計画を上振れたようだ。JPモルガン(JPM)では、足元でモバイルゲームが再び拡大基調にあること、第2四半期以降は中国展開などのカタリストが豊富なことから、株価は引き続き強含み継続へと指摘している。

<2269> 明治HD 8340 +860大幅高。前日に発表した第1四半期決算が好感されている。営業利益は107億円で前年同期比14%増益、上半期計画は144億円で同9%減益見通しであり、順調なスタートを切る格好になっている。収益性の高いチョコレートやプロバイオティクスヨーグルトの販売が好調であったもよう。野村では、第1四半期決算は驚異的として、目標株価を7500円から9000円に引き上げている。

<4901> 富士フイルム 3089.5 +159後場に入って上げ幅を広げる。エボラ出血熱の流行拡大を受け、リベリアでは6日に非常事態を宣言、米国では米疾病対策センターが緊急対策センターの警戒レベルを最高に引き上げている。こうしたなか、過去に、一部の研究グループでは同社がインフルエンザ治療薬として開発したファビピラビルを用いたマウス実験で、エボラウイルスの排除に成功しているなどとも伝わった経緯があり、思惑物色の流れが強まる格好とみられる。なお、日本エアーテックなども関連銘柄として物色か、ストップ高まで上昇している。

<4114> 日本触媒 1248 -70軟調。昨日第1四半期の決算を発表、営業利益は65億円で前年同期比3倍と大幅増益になったものの、爆発事故の影響解消が主因であり、想定通りの内容と捉えられている。上半期収益計画は据え置きだが、セグメント別では、注目度の高い高吸水性樹脂が主体の機能性化学品の見通しが引き下げられており、マイナス材料視される格好にもなっているようだ。《FA》

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