朝日新聞が80年代から90年代にかけての従軍慰安婦関連の報道を取り消すと発表

2014年8月5日 17:28

あるAnonymous Coward 曰く、 いわゆる「従軍慰安婦問題」は朝日新聞が先行して取材・報道していたが、8月5日、朝日新聞がそれら報道について「虚偽と判断」し「記事を取り消す」という旨の記事を公開している(朝日新聞記事:『「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断』)。

 同紙の従軍慰安婦に関する報道は「戦争中、慰安婦にするため女性を暴力を使って無理やり連れ出したと著書や集会で証言した」という男性に対する取材を元にしていたが、「今年4~5月、済州島内で70代後半~90代の計約40人に話を聞いたが、強制連行したという吉田氏の記述を裏付ける証言は得られなかった」とし、証言が虚偽だったと判断したという。

 この男性の発言や著書については、90年代からその信憑性に対し疑問の声が上がっており、信頼できないと判断したメディアや研究者も少なくなかった。また、この男性は2000年に死去しているとのこと。とはいえ、初報道から30年以上経っての記事取り消しは異例ではないだろうか。

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