東工大、プノンペン市初となる3D地質データベースを開発
2014年8月5日 22:49
東京工業大学のピパットポンサー・ティラポン准教授らによる研究グループは、カンボジア首都のプノンペン市で初となる3次元統合化地質・地盤情報データベースを開発した。
地盤工学や地質学の分野において、地下の地質構造区分を把握するのは重要な意義がある。近年、カンボジアの首都プノンペンでは様々な地質調査がおこなわれてきたものの、そのデータを統合した3次元地質構造モデルは構築されていなかった。
今回の研究では、地下水モデル化システムGMSのソフトウェアを用いて、1,200箇所以上から収集したデータを元に、プノンペン市の地質・地盤情報データベースを作成した。その結果、地下の構造が3次元的に可視化され、全体像を視覚的に捉えることが可能になった。
今後は、本研究で作成したデータベースを用いてプノンペン市のインフラ開発が進められると期待されている。
なお、この成果は「Engineering Geology」に掲載された。