KLab、ダイセル、クボタなど/本日の注目個別銘柄

2014年8月4日 17:13


<3656> KLab 2273 +357大幅高。特に材料は見当たらないが、同社のほか、マーベラス<7844>、コロプラ<3668>などソーシャルゲーム関連株の強い動きが目立っている。先週末にかけてのミクシィ<2121>の株価急騰が刺激、「次のミクシィ」を探る動きもなっているようだ。また、コロプラが先に好決算を発表しており、「ラブライブ」がランキング上位を維持していることなどから、同社にも業績期待などが高まる状況にも。

<4503> アステラス製薬 1435.5 +37.5買い先行。先週末に第1四半期決算を発表、IFRSコアベースの営業利益は660億円で、コンセンサスを100億円以上上回る着地となっている。国内医療医薬品が伸び悩んだが、欧米市場での販売が想定を上回った。また、原価率が25.7%と前年同期の30.1%から大幅に改善、大幅増益につながった。医薬品セクターのコア銘柄としての位置づけなど高める動きにも。

<6963> ローム 6290 +390買い優勢。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は92.8億円で前年同期比5倍となり、上半期計画137億円に対する進捗率は68%に達している。市場コンセンサスは80億円程度であったとみられ、大幅に上振れる格好となっている。車載市場向けを中心としたLSI部門の収益改善に加えて、半導体素子部門の利益も伸長した。据え置きの通期計画上振れ期待なども高まる状況となっている。

<4202> ダイセル 1093 +52強い動きが目立つ。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は前年同期比61%増益の125億円となり、100億円程度であった会社計画に加えて、コンセンサスも20億円近く上回っている。セルロース、有機合成、合成樹脂事業などが好調、通期計画の上振れ期待なども高まる格好に。メリルリンチ(ML)では目標株価を1070円から1200円に引き上げている。

<7709> クボテック 294 +23急伸。先週末に第1四半期決算を発表、土地建物売却による固定資産譲渡益計上で、最終損益は前年同期の0.7億円の赤字から4.2億円の黒字に転換したことが材料視されている。また、営業損益は前年同期と同水準の0.7億円の赤字となったが、前四半期は2.6億円の赤字となっていたことで、ボトムアウトと捉える向きもあるようだ。なお、主力の画像処理外観検査装置は引き合いが徐々に増えているもよう。

<3397> トリドール 933 +67買い優勢。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は15.8億円で前年同期比11%増益、会社計画線上での着地となったもよう。既存店売上高の低迷などで警戒感も強かったが、安心感を誘う決算内容となっている。販管比率の改善などコストコントロールが寄与した格好のようだ。三菱UFJでは投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を1200円から1300円に引き上げている。

<5612> 日本鋳鉄管 245 +15出来高伴い急反発。一時は年初来高値を一気に更新している。水道管の交換など設備の更新に必要な費用は2020-25年に年間1兆円規模に達し、25年には水道設備の更新に必要な資金が足りなくなる見通しと報じられている。更新費用を捻出するため、料金の値上げに踏み切る動きなども出ているもよう。総務省でも近く自治体に対し老朽化対策を促す方針とされている。水道管を手掛ける同社などには、今後の更新需要の拡大などが期待される状況に。

<3401> 帝人 265 +12後場は一段高。前引け後に第1四半期決算を発表、営業利益は48.1億円で前年同期比2.6倍と大幅増益になった。市場コンセンサスは15億円強上回る水準となっている。高機能繊維・複合材料、ヘルスケアなどがけん引、構造改革やコストダウン効果なども発現する形になっている。業績予想は据え置いているが、コンセンサスなどは上振れていく状況とみられる。

<9984> ソフトバンク 7197 -280安寄り後も下げ幅を広げる展開に。一部報道では、TモバイルUSの経営権取得を目指す仏携帯電話会社イリアッドは、スプリントを下回る提示額でも勝機があるとの見方が示されている。米規制当局の承認を得る可能性がスプリントよりも高いことが背景と。買収競争激化による資金負担増などへの懸念が再度高まる状況にも。

<6326> クボタ 1320 -46売り先行。UBSでは投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も1700円から1400円に引き下げている。農機は消費税率引き上げ後の反動減が想定以上、海外市場も不透明として、今期営業利益は会社計画2000億円を下回る1800億円と予想。第1四半期は400億円で前年同期比15%減とみているもよう。明日の決算発表を控えて警戒感先行へ。《FA》

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