日経平均に出番、中低位株物色に一巡感、新指数入れ替えも刺激に=犬丸正寛の相場展望

2014年7月26日 17:33

  来週は、よほどの突発的なことが出ない限り、日経平均は年初の1万16147円を目指すものとみられる。日経平均を週足でみれば26週線に沿って下値を切り上げる足取りで、こうしたケースではジリ高のあと急伸につながっていることは多い。

  相場の地合いでも日経平均が動きやすくなりつつある。去る、22日には売買単価6日平均値が825円まで低下、今年1月7日の824円以来の低水準となっていることからも順番としては、値段の高い銘柄が動く可能性が強く、結果として日経平均が上値を追いやすい地合いといえる。 とくに、今週は一部主力銘柄の呼び値が、「円」から「10銭」に変わったことで一気に値の低い中低位株が物色の中心に躍り出た。ただ、その延長線で無配銘柄まで買い上がったため、マーケットにはやり過ぎとの声も聞かれ、再び、値の高い主力銘柄に物色のホコ先が向くだろうとの見方だ。

  これから、トヨタ自動車など主力銘柄の第1四半期決算の発表が控えていることや、「JPX日経400」の採用入れ替えが接近している(8月7日予定)ことでも主力銘柄には刺激となりそうだ。

  仮に、波乱があるとすれば、NYダウが安くなることだろう。ウクライナ、イスラエル問題は依然、警戒の必要な材料といえる。また、アメリカの重要な経済指標発表が控えていることもある。指標が良ければ、本来、株価にプラスだが、金利引き上げ観測につながればNYダウにとって波乱となる可能性があるだろう。

  売買代金は2兆円割れ状態ということを考えれば、日経平均が新高値をつけさらに上値を追うということは難しそうだ。ただ、「主力株は日経平均の1万6000円前後水準までは比較的に売り物が薄い状態」(中堅証券)ということから、トヨタ自動車の年初来高値6400円(1月6日)奪回あたりが見込めそうである。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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