NISMOブランド第5弾は最量販車種のコンパクトカー「ノートNISMO」

2014年7月25日 10:31

 日産自動車のスポーツ・ブランド「NISMO」から、コンパクトモデルの日産ノートをベースとした「ノートNISMO」を新規に発売すると発表があった。

 NISMO(Nissan Motor Sports International)が、創立30周年を迎え今年、スポーティなロードカーのラインアップを充実させるために投入したモデルだ。NISMOでは、昨年秋の東京モーターショーで「NISMO GT-R」を公開して、グローバルな展開を行なうことを発表。

 NISMOブランドのラインアップは、2013年2月に発売した「ジュークNISMO」を皮切りに、「マーチNISMO」「フェアレディZ NISMO」、そして「NISSAN GT-R NISMO」と、コンパクトカーからSUV、スポーツカーまで広がりを見せている。

 今回公開した「ノートNISMO」は量販車種のノートに追加するNISMOシリーズ第5弾となるモデル。従来からの熱狂的なモータースポーツファンや、スポーツドライビング志向のユーザーに限定することなしに、より幅広い層のクルマ好きにNISMOの情熱とこだわりを注ぎ込んだクルマを提供する目的で開発した。ノートNISMOには、「NISMO」、「NISMO S」の2グレードを設定している。

 NISMO代表取締役社長兼CEOの宮谷正一氏は、「NISMOは創立30周年を迎え、今後、ロードカーラインアップを拡充していく計画で、本日公開したノートはある意味で、NISMOのロードカーを象徴するモデル。NISMOのDNAであるモータースポーツと最量販車種「ノート」の出会いは、『今までなかったワクワク』をより多くのユーザーに届ける、NISMOの役割と合致しています。ノートNISMOを通して、NISMOファンの皆様に加え、新たなお客さまにNISMOスピリットを体感していただけることを期待している」と語った。

 ノートNISMOは、同ブランドがモータースポーツ活動で培ってきた技術を惜しみなく投入し、パワートーイン、車体、タイヤ、サスペンション、空力などをトータルで最適チューニングすることで、バランスの取れた優れた運動性能を実現する。また、専用チューンを施したエンジンに5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、低速からの力強いトルクとマニュアルならではの自在に操る快感を実現しているという。

 ボディ剛性強化も徹底した。各部の高いポテンシャルを最大限に引き出す要素であるボディ剛性を強化し、完成車メーカーのファクトリーチューンならではの強化したボディと、スムーズなエンジンパフォーマンスが心地よいドライビングとハンドリングを提供する。

 エクステリアはNISMOレッドを活かした、ひと目でNISMOと分かるスタイリッシュなデザインを採用。NISMO専用エンブレムに加え、専用のフロントグリル、フロントパンパー、サイドシルプロテクター、リヤバンパー、ルーフスポイラー、NISMOレッドの電動格納式リモコンカラードドアミラーを装備する。

 価格、その他概要については発表がない。スポーツ出来る日産ノートを待っている硬派なドライバーは暫く待った方がいい。(編集担当:吉田恒)

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