6月の白物家電の出荷額、6.8%減
2014年7月25日 10:31
天候不順の影響を受けて、6月の白物家電の出荷額が前年を下回り、2ヶ月連続でのマイナスとなった。もちろんこれには、4月の消費税増税前の駆け込み需要に伴う反動減も影響している。22日、日本電機工業会(JEMA)が発表した調査結果によれば、6月の白物家電の出荷額は前年同月比6.8%ダウンの2507億円であったことがわかった。これで2ヶ月連続でのマイナスとなった。
天候不順の影響を受けて、販売が伸びるはずのルームエアコンの出荷額が前年同月比7.2%ダウンの1192億円と落ち込んだ。それ以外にも、洗濯機が前年同月比7.9%減の245億円、冷蔵庫は前年同月比7.6%ダウンの448億円と、主要製品がすべてマイナスとなった。また洗濯機は9ヶ月ぶり、冷蔵庫は8ヶ月ぶりのマイナスとなった。
その一方、同時に発表された2014年上半期(1月~6月)の白物家電の出荷額は、前年同期比10.3%アップの1兆1974億円であり、上半期としては今の方式の調査が開始されて以来、1997年に消費税が引き上げられた時に次ぐ高水準であった。2月、3月に発生した消費税増税前の駆け込み需要が寄与した。
また上半期では主要23製品のうち、14製品が前年を上回った。5月より消費税増税前の駆け込み需要に伴う反動減の影響を受けたものの、2月、3月のプラスが全体を押し上げる形となり、前年を10.3%上回る結果となった。
そして上半期のルームエアコンの出荷額は前年同期比9.3%アップの3891億円であり、また洗濯機は前年同期比18.5%アップの1651億円、冷蔵庫は前年同期比26%アップの2383億円という結果であった。
ルームエアコン、洗濯機、冷蔵庫などの白物家電も消費税増税前の駆け込み需要で大きく売り上げを伸ばした。しかしそれに伴う反動減の影響はまだ残っているようだ。梅雨が明け、いよいよ夏に向けてルームエアコンなどの需要も伸びてくるとは思われるが、そうした反動減からの脱却がいつ訪れるかによって、7月以降の家電メーカー、家電量販店の売上も変わってくるものと思われる。(編集担当:滝川幸平)