デイヴィッド・ギャレット新譜が首位をキープ&アーノンクールのモーツァルト最新録音が初登場第2位

2014年7月23日 16:35

デイヴィッド・ギャレット新譜が首位をキープ&アーノンクールのモーツァルト最新録音が初登場第2位

 Billboard JAPAN Top Classical Albumsは、デイヴィッド・ギャレットのニューアルバム『愛と狂気のヴァイオリニスト』が2週連続で首位を独走、第3位に高嶋ちさ子『COLORS ~Best Selection~』が3週連続チャートイン。また、クラシックのプロ達による本気のプログレが話題の、モルゴーア・クァルテット最新盤『原子心母の危機』が4位に、更に7位にも『21世紀の精神正常者たち』がチャートインした。他、テレビ朝日『関ジャニの仕分け∞』で話題のサラ・オレイン『セレステ』が7回目のチャートインで第6位に入るなど、今話題のアーティストが上位を賑わす結果となった。

 初登場第2位に躍り出たのは、古楽界の巨匠ニコラウス・アーノンクールがウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと共に放つ、モーツァルトの最新録音だ。第39番・第40番・第41番「ジュピター」。アーノンクールはこの3曲を三副対と捉え、3曲を一晩で演奏することもしばしば行っている。史料研究により更に深化した解釈と、オリジナル楽器による精緻なアンサンブルによって、モーツァルト最晩年の個性際立つこの3曲が、まったく新しい響きとなって立ち上がってくる名盤だ。アーノンクールによる同曲の録音は、1991年のヨーロッパ室内管との録音以来ほぼ四半世紀ぶりとなっている。

 そして、人気ギタリスト、ミロシュの新譜『アランフエス協奏曲/アルハンブラの想い出』は初登場で5位にチャートイン。ロドリーゴやファリャの名曲を堪能できる本編はもちろん、国内盤のみのボーナストラックとして収録された「アルハンブラの想い出」が話題となっており、2014年のスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』のために新たに録音された。この映画の音楽を作曲した村松崇継氏が、ミロシュのデビュー盤を聴いて感銘を受けたのがきっかけだ。ミロシュは『思い出のマーニー』のサントラ音楽に登場するギター・パート全編に参加しており、2014年12月にはジャパン・ツアーが開催される。

 その他、2012年にリリースされたヴァイオリニスト五嶋龍『リサイタル』が昨年以来久々に10位チャートイン。五嶋は7月にリヨン管弦楽団のジャパン・ツアーにてラロの「スペイン交響曲」で共演。満席の観客はその美しく情熱的な響きに酔いしれた。さらにモントリオール交響楽団との共演で、10月にも来日が予定されている。

text:yokano

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