東京製鐵、DeNA、日清食品HDなど/本日の注目個別銘柄

2014年7月22日 16:46


<5423> 東京製鐵 576 +62買い気配から急伸。先週末に発表した第1四半期決算内容がポジティブに捉えられている。第1四半期営業利益は39億円で前年同期比6.4倍の水準となり、通期予想は従来の80億円から95億円に上方修正している。通期予想はコンセンサス並みだが、実績値は市場想定を10億円程度は上回るポジティブなものに。販売数量の増加に加えて、価格上昇に伴うスプレッドの拡大なども収益を押し上げへ。アナリストの目標株価引き上げの動きなども目立つ状況。

<5410> 合同製鐵 160 +10賑わう。東京製鐵<5423>が想定以上の好決算を発表したことで、同社など他の電炉株にも連想感が高まる状況となっているようだ。建設株の活況が続いており、建設関連の出遅れとしても関心が高まる方向に。同社に関しては、電炉株の中でも株価の値頃感が強く、PBR水準の割安感も強いことから、短期資金の関心は高まりやすいと見られる。

<4661> OLC 18565 -305さえない。第1四半期営業利益は200億円強となり、前年同期を2割下回ったもようと報じられている。4-6月期としては3年ぶりの減益になったもよう。物品などの販売が減少、客単価が低下したことが響いた。前年には開業30周年イベントを開催、今期はその反動に対する懸念が強かったものの、市場コンセンサスは230億円程度であったため、やや期待感は後退する格好にもなっているようだ。

<2432> DeNA 1291 -28売り先行。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も2500円から1400円に引き下げている。新作寄与のコンビクションは低下、底打ち時期も読みにくい状況と指摘。また、収益源である「ブラウザゲーム」の更なる減少リスクが台頭、利益水準は更に落ち込む懸念があるとしている。

<6375> 日本コンベヤ 191 +5一時急伸。リニア関連の一角として短期資金の物色の矛先が向かう状況となっている。先週末、国交相が環境影響評価に関する意見を表明、事実上のゴーサインと受け止められる格好になっているようだ。リニア建設に関する残土対策として、コンベヤの特需発生などが思惑視される状況に。

<2897> 日清食品HD 5770 +330しっかり。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「売り」から「買い」に一気に2段階格上げ、目標株価も4000円から6000円に引き上げている。海外成長、国内事業の収益性改善、資産有効活用など大きな経営改善の兆しが見えることで、同社に対する見方を大きく転換すると評価。21.3期までの年平均営業増益率は13%増と予想、収益性改善を伴った持続的な業績拡大が予想されるとしている。

<3667> enish 1370 -201売り気配から大幅安。先週末に業績予想の下方修正を発表、ネガティブ材料視されている。上半期営業利益は4.7億円から2.2億円に、通期では13.5億円からゼロに下方修正している。カードバトルゲームなど既存タイトルの売上減少、新規タイトルのリリース遅延などが減額修正の背景に。なお、下期以降の新規タイトル投入を3タイトルから1タイトルに絞り込むとしている。想定外の業績急低下にネガティブなインパクトが強まる状況へ。

<2811> カゴメ 1740 -68売り優勢。先週末に業績予想の下方修正を発表している。今12月期営業利益は決算期変更のため9ヶ月の変則決算であるが、従来予想の61億円から46億円に下方修正へ。消費増税前の駆け込み需要の反動、他飲料との競争激化に伴う野菜飲料の需要低下などが背景に。市場コンセンサスがほぼ会社予想の水準であったこと、足元の株価が高値圏にあることから、ややネガティブなインパクトが強まる状況となっている。

<7974> 任天堂 12925 +430しっかり。モルガン・スタンレーでは投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げしている。目標株価は10000円から13500円に引き上げへ。今期は特殊要因で営業黒字を確保できる公算が大きい点は安心材料としているほか、収益獲得源泉であるコンテンツ/キャラクターを活用した新たな収益の柱の構築、新ハード展開への期待感を織り込む局面へ入ったと考えているもようだ。

<8411> みずほFG 200.0 +0.0もみ合いも商いは膨らんでおり、出来高は約1ヶ月ぶりの高水準となっている。本日から一部の大型株について、株価の刻み幅が小さくなっている。同社の刻み幅も「1円」から「10銭」に変更されている。全般的にボラティリティの低下が警戒されたものの、同社に関しては証券ディーラーを中心とした大口ロットによる短期売買の流入が活発化しているようだ。新日鉄住金<5401>などもやや商いは増加傾向。《FA》

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