日本も参加の国際研究グループ、コムギのゲノム解読に成功

2014年7月22日 12:16

 日本の農業生物資源研究所・京都大学・横浜市立大学・日清精粉が参加する国際研究グループは、コムギゲノムの塩基配列を明らかにした。

 コムギは世界第二位の生産量をもつ穀物で、安定生産や収穫効率の向上が求められている。しかし、コムギゲノムはイネの40倍もあり、3種類の野生種のゲノムからなる6倍体であることから、ゲノム解読が難しく、これまでその全体像は不明であった。

 今回の研究では、コムギ品種「チャイニーズスプリング」のゲノム解読に成功し、約12万個の遺伝子と、21対ある染色体のどこにあるのかを明らかにした。このうち、日本の研究チームは6B染色体(9.14億塩基)の解読を担当した。

 本研究成果によって、今後、育種効率が高い画期的な新品種の開発がなされると期待されている。

 なお、この内容は7月18日の「Science」に掲載された。

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