企業によるFacebook等の「SNS広告」激化 ファン数一位は「ローソン」

2014年7月20日 22:50

 LINE・Facebook・Twitter等SNSはいまや単なるコミュニケーションツールにとどまらない。その膨大なユーザー数に目を付けた企業によって広告の場としても広く機能している。そうした企業側によるユーザーの囲い込みに対する実態調査が行われた。

 株式会社オプト<2389>は、15から59歳の男女1469人を対象に企業の公式アカウントの利用状況について調査を行った。

 LINE・Facebook・Twitterのユーザーに対し、企業や有名人等の公式アカウント・公式ページ・公式チャンネルに、「いいね!」「グッド!」「フォロー」をした経験(ファンとなった経験)についてたずねたところ、もっとも多いのがFacebookで69%、Twitterで67%。LINEでは40%になった。

 ファンとなった企業や商品を分野別にみると、もっとも多いのは「コンビニエンスストア」24%で、次いで「酒類メーカー・ブランド」19%、「自動車メーカー・ブランド」17%となった。

 ファンの多い個別企業・ブランドは、「ローソン」15%がトップで、2位「セブンイレブン」13%となっており、いずれもコンビニエンスストアが上位を占めた。以下は、「キリンビール」「トヨタ」「アサヒビール」が11%、「ファミリーマート」「楽天市場」が各10%となった。

 ファンになる理由でもっとも多いのは、「好きな企業・商品・サービスだから」が44%。次いで「新しい情報がえられるから」33%、「新商品の情報や広告がみられるから」29%、「特になる情報がえられるから」25%、「その企業・消費・サービスとつながりを持ちたいから」23%、「役に立つ情報がえられるから」16%、「面白い情報がえられるから」15%、「共感できる情報がえられるから」9%、「人に伝えたくなる情報がえられるから」8%となっている。

 ファンになった後の意識の変化について尋ねたところ、その企業・商品について「もっと興味を持つようになった」が46%でもっとも多く、「もっとよく知るようになった」が38%、「もっと好きになった」が29%、「もっとよく利用・購入するようになった」が14%となっている。

 今回ファン獲得数上位になったコンビニエンスストアであるが、1位2位を「ローソン」と「セブンイレブン」が占めているものの、同業他社たる「ファミリーマート」はぐっと引き離されて10位となっている。これは、単にコンビニエンスストアがSNS広告に適した業種ということでなく、上位二社がよりSNS広告に舵を切った結果とみることができる。(編集担当:堺不二子)

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