ウクライナ東部でマレーシア航空機撃墜、多数のエイズ研究者も犠牲に
2014年7月19日 14:57
あるAnonymous Coward 曰く、 既に各方面で大きく報道されている通り、独立を巡って紛争が続くウクライナ東部で17日、アムステルダム発クアラルンプール行きマレーシア航空17便(MH17)のボーイング777型機が撃墜され、乗員乗客298名全員が死亡する惨事が発生した(The Vergeの記事、本家/.)。
ウクライナ政府・親露武装勢力双方が相手の撃墜を主張するなどいまだ情報は錯綜しているが、オーストラリア政府の発表によると、同機にはオーストラリアで20日に開催予定の国際エイズ会議に向かう出席者らが多数搭乗していたという。報道によれば、全搭乗者の3分の1にも上る約100人がエイズ研究者など会議の関係者で、国際エイズ学会の元会長のユップ・ラング氏も含まれていたとのことである(ロイターの記事、時事通信の記事)。
この事件がウクライナ情勢に与える影響は深刻なものだろうが、世界のエイズ研究に与える影響もまた甚大なものかもしれない。
マレーシア航空の発表によると、MH17便の乗客のうち192名はオランダ国籍。このほかの乗員乗客の国籍はマレーシア(44名)、オーストラリア(27名)、インドネシア(12名)、英国(10名)、ドイツ(4名)、ベルギー(4名)、フィリピン(3名)、カナダ(1名)、ニュージーランド(1名)となっている。国際エイズ学会の声明によれば、Joep Lange氏のほか、Amsterdam Institute for Global Health and Development(AIGHD)のJacqueline van Tongeren氏、WHOのGlenn Thomas氏など関係者6名のMH17便への搭乗が確認されたとのこと。AIGHDやWHOも声明を発表している(マレーシア航空 - Media Statement & Information on Flight MH17、国際エイズ学会の声明: PDF、AIGHDの声明: PDF、、WHOの声明)。
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